平成26年度しまね地域MOTセミナー「顧客価値と技術から展開する新商品・事業開発手法」を開催しました

公開日 2015年02月20日

 

 島根県内の関連機関と連携し9年前から開催している「しまね地域MOTセミナー」を,今年度は「顧客価値と技術から展開する新商品・事業開発手法」をテーマに,初級編と中級編を開催しました。

 

 初級編は,平成26年12月11日(木)に出雲市民会館で開催し,中小企業が,自社の経営資源,特に技術を活かして,独自の製品や技術を開発し,事業として進めていくための心構えや手法について講義するとともに,身近な例で理解を深めてもらおうと,地元の企業での取り組み事例を紹介していただきました。

 先ず「『経営者・技術者が開発した新製品がなぜ売れないのか』~ビジネス全体を俯瞰し「顧客価値」を「必要技術」に「翻訳する」~」と題し,株式会社テクノ・インテグレーション代表取締役(島根大学産学連携センター 客員教授)の出川 通 氏に講演していただきました。

 引き続き,地元の2社(大福工業株式会社環境部 部長 小村一行氏,島崎電気株式会社 代表取締役 濱村圭一 氏)から,それぞれの企業で取り組んでいる事例について紹介していただき,その後,パネル討論形式で会場との質疑応答を行い,マーケティングの実際,開発を行う上でのポイント,企業同士や大学との連携の苦労など,生の声を伺うことができました。

 出雲市や松江市など島根県東部の企業の方々を中心に約40名の参加があり,盛況でした。

 詳しい内容はご覧ください。

 

 中級編は,平成27年1月29日(木),30日(金)の2日間にわたり島根大学産学連携センターで開催し,MOTのマーケティングを中心に,座学に加えて自らのテーマについて演習し,その結果を参加者間で発表し議論するグループ討議を組み合わせて行いました。参加者は15名でした。参加した皆さんが,熱心に受講すると共に,活発な議論が行われ,会場が熱気に包まれるほどでした。1日目の夕方は,受講生同士や講師との交流を図るために交流会を行い,議論や質問が続けられました。

 自らのテーマで演習やグループ討議を行うことで,MOTやマーケティングについての理解を深められました。また,参加者間の交流が活発に行われ,自然に異業種交流となりました。

 今後もこのようなセミナーを継続し,MOTの普及に務めて行きたいと考えています。また,MOTが活かされ,地域での新事業やイノベーションの創出につながって行くことを期待しています。

  詳しい内容はこちらご覧ください。

 

初級編 講義の様子  初級編 地元企業での取り組み

      初級編 講義の様子        初級編 地元の企業での取り組み事例商会の様子

 

中級編 演習の様子  中級編 グループ討論の様子

               中級編 演習の様子                                 中級編 グループ討論の様子