「しまね大学発・産学連携ファンド」からの出資による島根大学発ベンチャー「PuREC株式会社」の設立について

公開日 2016年01月27日

 この度、本学医学部生命科学講座松崎有未教授の研究シーズを基に起業した「PuREC株式会社」が「しまね大学発・産学連携ファンド」から出資を受ける第1号の島根大学発ベンチャーとして設立され、高品質の間葉系幹細胞を基礎・臨床研究用途に提供する事業に取り組んで行くこととなりました。
 間葉系幹細胞は細胞採取に伴う倫理的問題が少なく、骨・軟骨・脂肪などへの多様な分化能を持つことから、難治性疾患への治療に広く応用されつつあります。
 島根大学でもかねてから間葉系幹細胞を使った臨床応用を行ってきましたが、今回、通常の間葉系幹細胞と比べて約1000倍の薬効性(増殖能と分化能)を持つ高純度な間葉系幹細胞の分離法を開発しました。この技術によってより治療効果の高い再生医療の早期実現を目指します。

 本学は平成26年12月19日に山陰合同銀行との間で「大学発ベンチャー等支援に関する協力協定書」を締結し、これを基に平成27年1月1日に「大学発・産学連携ファンド『しまね大学発・産学連携投資事業有限責任組合』」が設立され、本学におけるベンチャービジネスに対し、資金面、経営面でのサポートを行う組織が立ち上げられたところです。
 PuREC株式会社はこのファンドからの出資を受け事業を展開していくこととなりますが、これをモデルケースとして、本学からより一層の新しいイノベーション創出の動きが起こり、ひいては地域経済の活性化に繋げることが期待されます。

 つきましては、下記日程で記者会見を行うこととなりましたのでお知らせします。

 

日時・場所等

 

 記者会見:平成28年1月27日(水)1300~  島根大学本部棟5階大会議室

 

 出席予定者(敬称略) 株式会社山陰合同銀行 取締役頭取  石丸 文男
              株式会社地域経済活性化支援機構 代表取締役専務  今井 信義
                                   PuREC株式会社 代表取締役   小林 祥泰
                      国立大学法人島根大学 学長     服部 泰直