アーバンデータチャレンジ2015ファイナルステージで島根大学の学生が学生奨励賞を受賞しました

公開日 2016年03月11日

 

 RubyOSSプロジェクトセンターではオープンデータ(行政等が保有するデータを利用しやすい形で公開し、民間機関等の二次利用が可能なデータ)を活用して地域マネジメント(街づくり・健康福祉)の事例調査や、オープンデータを活用した経済効果に関する研究や教育への応用を進めています。

 昨年から松江歴史館の協力を得て、松江の歴史情報をソーシャルネットワークマップの地理情報と紐づけてオープンデータ化を進め、またオープンデータを活用した街づくりにつながるアプリケーションのアイデアや開発を学生や市民の手で進めるイベント「オープンデータ活用歴史ハッカソン in 松江」を松江歴史館で開催(11月)しましたが、そこで島根大学JD社中(島根大学の女子学生グループ)が地元エンジニアの協力も得て歴史情報を通じた街づくりのアイデア出しからそれをアプリケーションとして形にするまで取組みました。そこで出たアプリケーションをアーバンデータチャレンジ2015(一社) 社会基盤情報流通推進協議会等主催 東京大学空間情報科学研究センター「次世代社会基盤情報」寄付研究部門主催) http://aigid.jp/?page_id=1175 にアイデア部門で応募したところ、島根大学法文学部女子学生のチーム(法経学科3年・市川歩、法経学科・古川久瑠実2年)の作品「FUMAIKO~松江歴史あつめ~」が一次審査を通過し、2016227日に東京大学先端技術研究所で開催された最終審査会で発表、学生奨励賞を受賞することができました。アプリケーションは観光客や島根大学の卒業生が県外に行っても松江の良さを伝えられるもので、歴史情報のオープンデータを基にしたクイズで松江の歴史・観光名所の知識を深めるクイズに回答しながら実際にも街歩きをしてもらう、アイデアにあふれたものでした。

 アーバンデータチャレンジは2013年度から続けて開催されているもので、地方自治体のオープンデータ等を用いて地域課題の解決に資する作品を表彰しているものです。今回は全国から全体で158作品の応募があり、本学学生が応募したアイデア部門では63作品(最終審査に残ったのは本学学生作品も含め6本)、学生の作品も数多く応募がありました。その中で島根大学の女子学生の作品はユニークで、また最終審査会での発表も立派に行い、審査委員や会場参加者の多くの支持を得て受賞に至ることができました。RubyOSSプロジェクトセンターではオープンデータの活用に関する研究を進めると同時に、島根大学が取り組むCOC「地(知)の拠点」事業とも連携して教育への応用も進めていますので、今回の受賞がその成果の一つとも考えられます。

 

島根大学法文学部女子学生のチーム発表の様子

島根大学法文学部女子学生のチーム発表の様子

 

最終審査会 学生奨励賞を受賞の模様

最終審査会 学生奨励賞を受賞の模様