イノベーション・ジャパン2016 —大学見本市に出展しました

公開日 2016年09月01日

 

 平成28年8月25日(木)~26日(金)に,大学等の技術シーズ(研究成果)と産業界のニーズの出会い(マッチング)を目的とした国内最大級の産学マッチングイベント「イノベーション・ジャパン2016 ~大学見本市&ビジネスマッチング~」が東京ビッグサイトで開催されました。毎年,400展示があり2万人以上の企業関係者が来場するイノベーション・ジャパンの開催により,これまで多くの新技術が実用化されています。13回目となる今回は,超スマート社会,情報通信、環境保全・浄化,ライフサイエンス,低炭素・エネルギー,医療,マテリアル・リサイクル,装置・デバイス,シニアライフ(高齢社会),ナノテクノロジー,防災の11分野について,大学・公的研究機関から最先端研究の成果が展示発表されました。産業界と大学等の有機的な結合による新たな知の創出により,本邦の科学技術イノベーションの加速が期待されます。

 島根大学からは,産学連携センター地域医学共同研究部門の中村守彦教授が「看護・介護の場面をやさしく照らすハンズフリーLEDライト」を出展しました。夜間病室では,入院患者さんにとって「光」が大きなストレスとなります。島根大学医学部附属病院の看護師のニーズ提案から,産学官連携による研究開発により,わずか1年半足らずで「ハンズフリーLEDライト」の実用化の目処が立ち,今回出展しました。このLEDライトは,患者さんへの対応で両手が塞がった状態においても,体勢制御によりハンズフリーでONOFF操作でき,誤動作回避機能を備えます。さらに,患者さんに光ストレス負荷を与えないフェード機能を持ち,光質(自然光、ソフト光)や照射エリア(口腔内から全身)の変更も簡単操作できます。「耳掛け式LEDライト」を試作済みで超軽量化(37g)を実現しました。入院患者さんおよび看護師双方に「やさしい」本ライトの活用により,看護の質向上が期待できます。尚,本LEDライトは,看護以外の医療への活用も見込めるイノベーションだと考えられます。このハンズフリーLEDライトに関する技術については,特許申請済みです。開発に携わった産学官の関係者が,展示ブースに訪れた多くの来場者に説明・対応しました。また25日には,JST ショートプレゼンにおいて,中村教授が本技術シーズの概要について平易に説明しました。 

 

本件に関しては,産学連携センターにお問い合わせください。

【問合先】島根大学研究・学術情報機構産学連携センター地域医学共同研究部門

     TEL:0853-20-2912 E-mail:cmrc@med.shimane-u.ac.jp

 

 

出展ブースにて

出展ブース前にて
(左上から出雲市役所産業振興課 岩崎係長、(株)島根富士通 周藤氏、

Doライト(株) 田中取締役製造部長、Doライト(株) 山根氏、Doライト(株) 高田取締役、

産学連携センター中村教授、医学部附属病院 宮本看護師、

医学部附属病院 矢野看護師、(株)島根富士通 山根部長代理)

 

中村教授によるショートプレゼンテーション

中村教授によるショートプレゼンテーション
(左:宮本看護師による実演)

 

展示説明

展示説明