総合理工学研究科 影島博之教授が日本結晶成長学会の第33回論文賞を受賞しました

2016年9月7日

 総合理工学研究科 機械・電気電子工学領域 影島博之教授が、日本結晶成長学会の第33回論文賞を受賞しました。賞を受けた研究は「電子反射率の量子的な振動を用いた二次元物質の層数決定」であり、関西学院大学 理工学部 日比野浩樹教授と共に受賞しました。

 本研究は、様々な二次元物質の層数を測定するための新しい手法を提案、実証したものです。二次元物質とは、炭素原子がシート状に結合したグラフェンや、これと類似の構造を持つ物質のことで、わずか一原子の厚みを持つ層が数層積み重なっています。提案した手法は、LEEMと呼ばれる低エネルギー電子顕微鏡法を改良し、低エネルギー電子の反射率の量子的な振動を利用しました。既存の手法と比べて、原子層数を一つ二つと確実に数えることができる上に、ナノスケールの空間分解能を持つ利点があり、今では層数評価の標準的手法となっています。二次元物質は幅広い産業分野での応用が期待されていますが、影島教授らの研究結果は、大面積で高品質な二次元物質を生成する技術を確立していくために、重要な役割を果たすものです。日本結晶成長学会論文賞は、結晶成長学の発展に貢献した優れた論文の著者に授与される賞であり、過去の受賞者からはノーベル賞受賞者もでている権威ある賞です。

http://www.jacg.jp/jacg/japanese/frame_main/16/2016_JACGAWARD.html

 

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