南極観測60周年記念の公開講演会が開催されました。【12/17】

公開日 2016年12月20日

 

  1217日の午後,南極OB会山陰支部の主催(共催:島根大学教育学部環境寺子屋)により,南極観測60周年を記念した講演会「もっと伝えたい南極観測隊と南極のこと。」が,本学教育学部35番教室で開催されました。講演会と併設して,南極の氷,生物,岩石などの展示も行われました。南極OB会山陰支部では,これまでにも昭和基地とTVシステムをつないで実施する「南極教室」を本学教育学部の附属小・中学校生を対象に実施するなどの実績があり,今回も附属小・中学校の児童・生徒さんなどが親子連れで多数参加されました。会場の席はほぼ埋まり,熱気ある講演会になりました。

 講演会に先立って,南極に関するクイズが,本学教育学部の大谷修司教授(南極OB会山陰支部長,29次越冬隊員,41次夏隊など)らにより行われました。講演会では,元国立極地研究所所長の渡辺興亜氏(29越冬隊長,35次夏隊長など)による「南極観測60年の歩み」,鳥取大学の大谷眞二准教授(40次越冬隊)による「お医者さんがみた越冬隊員の生活と健康」,NPO法人氷河・雪氷圏環境研究舎の成瀬廉二代表(10次越冬隊,34次夏隊長など)による「北極と南極の氷は減りつつあるか?」  の3件の講演がありました。来場者は,実際に南極地域観測に参加した方たちの生の声を聞くことができ,大変満足した様子でした。

  講演会終了後は,昭和基地周辺から運ばれた氷に触ったり,氷の中に含まれている1万年以上前と考えられる空気の泡が水中ではじける音を体験したりするコーナーもあって、来場者が楽しんでいました。本学からは,数年に1度のペースで南極地域観測隊に参加する隊員を輩出しており,南極OB会山陰支部では,これからも南極地域観測に関する啓蒙活動を行って行く予定です。

(文責:山本達之(生物資源科学部教授(第49次夏隊))

 

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   ♦ クイズコーナー(大谷修司先生による司会進行)



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   ♦ 渡辺興亜先生による講演



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      ♦ 大谷眞二先生による講演



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      ♦ 成瀬廉二先生による講演




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