サイエンスカフェ「食べたいけれどもたべられない・・・低カリウムメロンの思い」を開催しました

2017年8月10日

 

  平成29年7月27日(木)、松江テルサで第70回島根大学サイエンスカフェを開催し、一般市民43名が参加しました。生物資源科学部の浅尾俊樹教授が、「食べたいけれども食べられない・・・低カリウムメロンの思い」と題して、厳しい食事制限のある透析患者さんにも美味しいメロンを食べさせてあげたいとの思いから始めた低カリウムメロンの開発について講演しました。参加者は試食用の低カリウムメロンを食べながら熱心に耳を傾けていました。

  果物の中でも多くのカリウムを含むメロンを食べることは、腎機能低下により体内のカリウムを十分に排泄できない透析患者さんにとっては生命の危機につながります。

  浅尾教授は、「養液栽培」という低カリウムメロンの栽培方法を紹介し、肥料を水に溶かした培養液にして肥料濃度や組成を変えることにより、根からのカリウム量を制御することで、甘さと大きさが普通のメロンと変わらず、透析患者さんも安心して食べられるカリウム含量50~60%の低カリウムメロンを作ることができることを解説しました。また、低カリウム化によって口腔アレルギーを引き起こす抗原も低減するため、普通のメロンのようなピリピリ感がなく誰もが食べやすいメロンであることも説明しました。

  昨年には『しまね夢メロン』として商標登録をされ、浅尾教授は低カリウムメロンを使った透析メニュー宿泊プランの企画など地元企業と連携した取組についても紹介し、「今後は島根から全国に『しまね夢メロン』を広めたい。医療施設向け、透析食のお弁当や観光施設向けにも出していきたい。」と展望を述べました。

 参加者からは、「コストはどのくらいかかるのか。」、「透析になる前の予防措置として低カリウム化を活用して欲しい。」、「どこで買えるのか。」といった質問や意見が多く出されました。

浅尾教授の講演の様子 低カリウムメロン『しまね夢メロン』

          浅尾教授の講演の様子         低カリウムメロン『しまね夢メロン』

 

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