第99回島根大学ミュージアム市民講座「隠岐産黒曜石の化学分析-石器の原産地推定方法の確立-」を開催 しました。

2017年12月19日

 12月16日(土)、松江市市民活動センターにて第99回島根大学ミュージアム市民講座「隠岐産黒曜石の化学分析-石器の原産地推定方法の確立-」(まつえ市民大学連携講座)を開催しました。この講座は、平成29年度島根大学ミュージアム市民講座第2ステージ「隠岐学I~先史時代から古代までの隠岐文化を学ぶ」シリーズの初回になります。
 今回は、岩石学・鉱物学などがご専門の亀井淳志先生(島根大学大学院総合理工学研究科教授)が講師を務められ、黒曜石を化学分析することで、その資料がどこから産出したものかを推定するというご研究について解説していただきました。
 まず黒曜石が火山活動によって生成される岩石であるということ、そして火山活動の仕組みについて解説がありました。次に、火山によって生成される黒曜石の元素組成に違いがあることなどの説明がなされました。したがって、各地の黒曜石の元素組成を分析することによって、その資料の産出地が推定できるようになるわけです。
 現在、黒曜石に含まれる4つの元素の比率を分析することで、隠岐島や九州の数か所の産出地の判別ができるところまできているそうです。
 今後は、分析資料を増やしたり、資料を破壊せずに分析する方法を確立させたりするなどの課題があるとのことでした。将来的に、各地の遺跡から見つかる黒曜石の石器の素材が、どこで産出し、遺跡まで運ばれたのかが分かるようになることが期待されています。

 

 次回は、平成30年1月6日、第100回講座「隠岐諸島黒曜石原産地の開発・利用からみたアジア新人文化の起源と展開」です。多くのご参加をお待ちしております。

講座の様子

 

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