島根大学広島同窓会が第4回文化講演会・第13回懇親会を開催しました

公開日 2018年09月18日

 

 広島同窓会(野澤勝弘会長 農学部農芸化学科(現生物資源科学部)昭和48年卒)は、9月8日(土)に恒例の文化講演会・懇親会を開催し、雨にもかかわらず42名の同窓生が参加しました。

 広島市中区立町の島根大学広島オフィスで開催された4回目となる文化講演会は、教育学部の藤井 浩基 教授(音楽科教育)を講師にお招きし、「島根に息づく音楽教育の水脈」と題して、ユーモアたっぷりに興味あるお話をしていただきました。

 藤井教授は、まず、日々の暮らしに音楽(科)教育がしっかりと息づいている例として、一見難しそうな音楽用語や記号を私たちが気付かないうちに自然と使っている事例を複数紹介されました。私たちがよく使う「打ち合わせ」や「申し合わせ」も雅楽に由来したものであるとのことでした。また、1960年代に使われていた小学校の音楽の教科書を取り上げ、当時かなりハイレベルな音楽の授業が行われていたことを紹介され、参加者が一緒に楽譜を読む問題を解いたり、当時の懐かしい教材の歌を口ずさんだりしました。

 そして、「一月一日」といった島根にゆかりのある唱歌や、島根県出身の西周や森鷗外が、「芸術」や「交響曲」という訳語を作ったことなどを通して、島根(山陰)には誇るべき音楽教育の伝統があるとし、「その伝統が、島根大学教育学部のかつての特別教科音楽教員養成課程(平成11年まで)、そして現在の音楽教育専攻に引き継がれている。島根に息づく音楽教育の水脈を絶やさないためにも、今後とも支援をお願いしたい。」と結ばれました。

 

          藤井教授の講演の様子

 

  続いて、会場を近くにホテルに移し、今回で13回目となる懇親会が開催されました。記念撮影のあと恒例のオープニングの歌として、平野 邦雄さん(文理学部理学科(現総合理工学部)昭和42年卒)が土井晩翠作詞、滝廉太郎作曲「荒城の月」を披露しました。心のこもった歌に出席者からは大きな拍手が送られました。

 その後、今回の出席者では最年長の前重 道雅さん(島根農科大学(現生物資源科学部)昭和32年卒)の乾杯により歓談に移り、久し振りに会った同窓生や初対面の他学部同窓生との交流を深めました。また、今回初めて出席した同窓生6人がステージ前で、それぞれ自己紹介と近況を報告しました。卒業から少し年数が経過した「新人」の皆さんでしたが、巧みな話術に会場は笑いの渦に包まれました。中締めの前に、参加者全員が輪になって「青春の歌」を合唱しました。

 来年の再会を誓い合いながら、中締めとして前会長の行武 禎一さん(文理学部文科法学専攻(現法文学部)昭和42年卒)の万歳三唱をした後、散会しました。

 

          集合写真         平野さんによる「荒城の月」
        「青春のうた」の合唱           万歳三唱