男女共同参画社会の形成に向けて

「男女が互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現は緊要な課題」と謳う、男女共同参画社会基本法が平成11年に公布・施行されました。本学においても、教育・研究活動、社会貢献活動において男女共同参画社会の構築にむけた取り組みを進めています。

平成18年に学長を委員長とする男女共同参画推進委員会を設置するとともに、平成20年には、文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成事業」に採択されたのを機に男女共同参画推進室を設置しました。性別にかかわりなく学びやすく働きやすい学内環境を構築するとともに、意識啓発活動を通じた社会貢献を行うことを推進室の使命としています。
男女共同参画というのは「社会のそれぞれの場面で求められる能力は違うはずであり、その場面に求められる能力を有する人に、男女を問わず機会を提供する」ことではないでしょうか。ある場面で重用される能力を有する人が、結果として、男性に多いという事もあるし、女性に多いという事もあるでしょう。そのことを遂行する能力のある人のやりたいという意思を、性差にとらわれず尊重すること、すなわち人権を尊重することにつきます。男性あるいは女性という理由だけでその人が有する能力を活用できないということがあれば、それは社会にとって、また組織にとって大きな損失です。

島根大学憲章の中で「学問の自由と人権の尊重、社会の信頼に応える大学運営」を謳い、これを具体化するアクションプランの一つに「男女共同参画のための環境整備」を掲げています。ハード、ソフトの環境整備もさることながら、まず構成員の意識改革を期待するところです。

 

島根大学長  服部 泰直