広報しまだい59号
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世界から注目される島根の未来を目指して新たな材料を提案して、実際に試作し、それを評価する、ワンストップステーション(研究開発センター)ができるというのは、日本の大学として、また世界に広げてみても初めての試みであり、まさに世界に輝く島根発、島根大学発の取り組みと言えます。ことを試せる環境があれば、中小企業であっても開発に取り組んでいくことが可能になります。自社ではネジ1本に特化して、徹底して良いものを提供していく。特化することによって世界から必要とされる企業となる。そんな中小企業なりのビジネスモデルが生まれる、未来に向けた取り組みの一端を島根大学が担いたいと思っています。とへの気付きの場をつくり、科学や自然を通じて学ぶことの面白さを子どもたちにどんどん知ってもらう必要があります。学びの中で芽生えた探究心や夢を大学に進学して私たちと一緒になって花を咲かせてほし大谷 スモールスケールで費用を抑えてさまざまな大谷 材料の面白さやそれらが世の中の役に立つこい。そのためにも県や市町村の教育委員会とも連携三原 国内外の大続けなくてはいけないと思っています。して、小学校、中学校から学ぶことの面白さを知ってもらう取り組みを強化しています。学から、島根大学に行って研究してみるか、面白そうだから一緒にやってみるか、と思っていただける大学となる、それも私たちの学部に課された大きなミッションです。100人規模の材料研究の拠点は、世界的に見ても珍しい存在です。ですから島根大学がそういう研究拠点をつくることができれば、地方大学の中では、間違いなく目立つ存在になります。そのためにも、我々はユニークで面白いことをやっているんだよっていうことを、伝えニア州のサンノゼという小さな町にあります。素材金属でネクストシリコンバレーを目指すことが、島根県でできないだろうか、そのためにどういう環境を整えていけばいいのかと常に考えています。一つの会社だけではカバーしきれなくても、複数の会社や大学、地方行政が集まり協力することによって新たな製品や技術を島根の地から世界に向けて生み出す体制を、島根大学を核として構築していきたい。東京から離れた地方であっても、材料科学・工学の分野では世界の拠点の一つとなれれば、世界から島根に人が集まってくるはずですから。いくことで、島根県内はもちろんのこと、国内外に発信していけるものをつくることができると思います。島根県の中小企業が、研究開発機能を高め、それぞれの強みを活かして特化した技術を持ち、地方を元気にする。島根大学は中規模で小回りが利く強みを活かして地域と共創し、本当に望ましい持続可能な社会を目指して世界にアプローチしていく、それを大学の使命としてこれからも島根創生に貢献していきます。三浦 世界で有名なシリコンバレーは、カリフォル大谷 持続可能性という世界の今の課題に貢献して04SHIMADAI特集 I 島根大学と島根創生特集 I 島根大学と島根創生 

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