お宝研究vol.11
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●「教員養成大学・学部の美術教育学の制度的基盤の成立過程」●「無機ナノシート表面での分子集合構造の構築と光誘起電子移動反応の制御」23 島根大学では,若手の教員の研究を鼓舞し奨励するため,「若手教員に対する支援」制度を設け,学内公募・審査の上,優秀な提案のあった若手教員について,研究費を配分しております。若手教員顕彰は,「若手教員に対する支援」に採択された教員の中でも研究成果が特に顕著であった教員を表彰するものです。平成28年度島根大学若手教員顕彰には,以下の7つの研究テーマが選ばれましたのでご紹介します。国内外の一流男子走幅跳選手29名から,規範となる動作(標準動作モデル)を跳躍タイプ別に作成し,指導に有効な動作の着眼点を明らかにしました。教員養成大学・学部において美術教育学のインフラ整備がされたことを全国の大学の資料を調査して実証的に明らかにしました。光合成に見られるような分子集合体を”足場”となる無機ナノシート上に制御・構築するための手法・条件の確立を目指しています。光捕集分子をカプセル型化合物中に包接することで,光合成反応で起こっている励起エネルギー移動反応と光誘起電子移動反応を連続的に進行させることに成功しました。有機化合物の芳香族性に基づく諸物性を追求していく上で直面する問題点を,平面性という本来の定義を空間性という上位概念に昇華させることで克服するべく,新しい三次元π電子系モデルを創製する有機合成化学について研究しています。環境DNAなどの情報を用いて,汽水湖に生息する様々な魚類の生息状況を解明し,自然環境における生物大量死のリスク評価とハザードマップの作成(地図化)の実現を目指しています。●「標準動作モデルを用いた走幅跳の指導法に関するバイオメカニクス的研究」清水  悠(教育学部 助教)●「空間相互作用による三次元性を有した新しい芳香族モデル化合物の合成研究」●「先端技術を駆使した汽水湖生物分布ハザードマップの作成」有田 洋子(教育学部 准教授)藤村 卓也(総合理工学研究科 助教)鈴木 優章(総合理工学研究科 講師)高原 輝彦(生物資源科学部 助教)【島根大学若手教員顕彰】

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