お宝研究Vol12
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●「農産物における未利用部位の機能性とその有効活用」●「遺伝的多型解析およびラマン分光法を組み合わせた     高精度な法医鑑識科学的人獣鑑別方法確立に関する研究」Paramecium bursariaChlorella 23 島根大学では,女性研究者がその能力を十分に発揮しつつ研究活動が行えるよう,優れた研究を行う女性研究者を支援する支援制度事業を行っています。女性研究者表彰は,「女性教員に対する支援」に採択された教員の中でも研究成果が特に顕著であった教員を表彰するものです。平成29年度島根大学女性研究者表彰には,以下の5つの研究テーマが選ばれましたのでご紹介します。本研究は,トルコ,アメリカ,日本の大学生を対象にした質問紙調査データに基づき,各国の性別役割規範の構造を明らかにしようとするものです。メタ・レベルの規範(「『男性/女性は〜すべき(=規範)』と男性/女性は考えるべき(=規範の規範)」)という視点を取り入れて分析することにより,各国の特徴を示しました。近年,地域経済の活性化や地域創生の切り札として,地域の未利用資源に注目が集まっています。当研究室では,島根県内の未利用資源を活用して,食育や産業振興につなげることを目指し研究を進めています。 お宝研究vol.8 p25●「ジェンダー認識に関する国際比較研究」(性別役割規範についての国際比較研究)●「K ・‐O ・アーペルの討議倫理学に関する教育学的研究」●「繊毛虫ミドリゾウリムシと緑藻クロレラとの細胞内共生成立機構の解明」片岡 佳美(学術研究院人文社会科学系 法文学部担当 教授)鶴永 陽子(学術研究院人間科学系 人間科学部担当 教授)丸橋 静香(学術研究院教育学系 大学院教育学研究科担当 教授)本研究は,現代ドイツの哲学者K. -O. アーペルの討議倫理学の検討をとおして,熟議民主主義の手立てを教育学的に探究したものです。討議能力の育成という教育学の課題,子ども・障がいをもつ人々・未来の人類等,言わばロゴスの〈他者〉をいかに考慮するのかという理論的な課題,これら二つの方向から研究を進めています。藤原 純子(学術研究院医学・看護学系 医学部担当 講師(学内))血液の検査は,捜査や裁判上極めて重要で,凶器,着衣,現場の器物などに付着して“血痕”となって発見される例がほとんどです。本研究では,非破壊,非接触で屋外でも分析可能なポータブルラマン分光器を用いて血痕検査と人獣鑑別を試みました。 お宝研究vol.7 p11児玉 有紀(学術研究院農生命科学系 生物資源科学部担当 准教授)繊毛虫のミドリゾウリムシ           と緑藻のクロレラ      sp. との共生系を使って,真核細胞同士の細胞内共生が成立する仕組みや,維持される仕組みの解明を目指しています。【島根大学女性研究者表彰】

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