島根大学お宝研究Vol.13
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重度障害者(児)の中には,知的障害を伴わない人であっても,身体障害により発話や書字が困難なケースがあり,コミュニケーションに深刻な困難を生じさせます。そのような場合に,有効な解決策となる視線入力は,すぐに使いこなすことが困難であるため,我々の開発した訓練アプリケーションを活用して使用者の上達を促します。 お宝研究【vol.12 p.2】島根大学では,平成19年度から「島根大学研究功労賞」として,研究者の優れた研究実践を顕彰しています。これは,研究実績に対する功労を大学として評価すると共に研究方法及び研究意欲の向上を図ること等を目的とするものです。平成25年度からは「島根大学研究表彰」として顕彰しています。平成30年度島根大学研究表彰には,以下の2つの研究テーマが選ばれましたのでご紹介します。30●「障害者支援のアプリケーションおよび手法に関する研究」(重度障害者(児)向け視線入力訓練アプリケーションの開発)●「地域植物遺伝資源の活用に関する研究」伊藤 史人(学術研究院理工学系 総合理工学部担当 助教)小林 伸雄(学術研究院農生命科学系 生物資源科学部担当 教授)地域の農業特産物や植物遺伝資源を活用した地域活性化は,高齢化や過疎化が進む日本の地方における重要な課題です。その地域で古くから受け継がれてきた伝統園芸植物や有用野生植物について,特性を評価し,品種改良や観光資源等に活用する研究を進めています。 お宝研究【vol.4 p.25】

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