島根大学お宝研究vol.14
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●潰瘍性大腸炎発症に関与する粘膜バリア機能評価系の開発と病態発症メカニズムの解明 ●免疫チェックポイント阻害療法と新規がん免疫細胞療法による相乗効果の検討 水害に関する保険,具体的には火災保険に付された「水害の保障」の現状と課題について,法的観点から検討しています。近年,腸に慢性的な炎症を抱える患者さんの数がとても増えています。その一つである潰瘍性大腸炎は症状が悪くなったり良くなったりを繰り返す難病です。私たちの研究室では,より早期に病気を発見したり,病気の状態を効率よく把握する方法として使用できる試薬の開発を目指して研究しています。がん細胞を攻撃する主役はキラーT細胞という免疫細胞が担っていますが,その多くは疲弊しており十分な機能を発揮していないことが分かっています。そこで,キラーT細胞の疲弊解除を目的とした治療法である免疫チェックポイント阻害療法の奏効率改善を目的とした治療法の検討を行いました。いくつかの制約の元で費用を最小化したり利益を最大化する問題を数学的に扱う手法を数理計画法といいます。工学・経済学・オペレーションズリサーチなどの多くの分野で応用されており,様々な研究が成されています。本研究では,準凸計画問題に対する双対理論の研究を行っています。いくつかの理論的結果,例えばsurrogate双対定理,最適性条件,解集合の特徴付けといった定理を証明しました。32島根大学では,若手の教員の研究を鼓舞し奨励するため,「若手教員に対する支援」制度を設け,学内公募・審査の上,優秀な提案のあった若手教員について,研究費を配分しております。若手研究者表彰は,「若手教員に対する支援」に採択された教員の中でも研究成果が特に顕著であった教員を表彰するものです。令和元年度島根大学若手研究者表彰には,以下の7つの研究テーマが選ばれましたのでご紹介します。嘉村 雄司(学術研究院人文社会科学系 法文学部担当 准教授)臼田 春樹(学術研究院医学・看護学系 医学部担当 助教)飯田 雄一(学術研究院医学・看護学系 医学部担当 助教)鈴木  聡(学術研究院理工学系 総合理工学部担当 助教)骨,筋組織における役割の検討田中 賢一郎(学術研究院医学・看護学系 医学部附属病院担当 助教)骨粗鬆症やサルコペニアは高齢化に伴い急増し,両疾患の予防・治療法の確立は急務です。近年,筋肉と骨は相互に関連(筋骨連関)し,骨粗鬆症とサルコペニアは互いに関係した病気であることがわかってきました。私たちは骨折リスク増加に関係する新規遺伝子FAM210Aに注目し,筋,骨組織における役割について研究しています。●自然災害と私保険制度-水害を中心として- ●新規遺伝子FAM210A(familywithsequencesimilarity210,memberA)の●準凸計画問題に対する双対理論の構築

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