社会学実習

社会学実習

<内容>
 この授業では毎年、島根県の中山間地域でフィールドワークを行っています。その内容は地域で生活している皆様の人生や日々の暮らし、地域への思いについて聞き取り調査をすることです。このようにして聞き取った何人もの人びとの語りが重ね合わさったとき、その集落や地域がもつアイデンティティーのようなものが浮かび上がってきます。
中山間地域の多くの集落では、過疎・高齢化が進行していますが、それを単に解決するべき問題として捉えるのではなく、その中での人びとの営みが社会というものを構成していることを理解していきます。

<体験から学んでほしいこと>
 授業の目的は2つです。第1は社会学の方法としての聞き取り調査技法を身につけること、そして第2は人びとが生きている地域社会をリアルなものとして捉え、共感をもって人や社会と接する態度を身につけることです。
ここでの学びが、社会について深く考えるための糧となってほしいと思っています。

<この授業の特徴>
 聞き取りをした貴重なお話を、冊子体の「聞き書き文集」としてまとめ、地域のみなさまにお配りさせていただいています。このように調査にご協力して頂いたみなさまにフィードバックをすることが参加学生にとっても良い励みとなっています。