地理学調査法

 

地理学調査法

<内容>
 地理学調査を行うために必要な基礎的な調査方法や分析技法を習得することを目的とした講義です。具体的には,地理学調査を行うために,地理学の資料と基本文献の習得,地形図・古地図の利用方法,土地利用調査,都市・農村景観の観察方法,商業・工業調査の実践,アンケートの作成方法,多変量解析の方法といった統計分析を座学で学ぶほか,後期には1泊2日で,中国5県の特定地域をフィールドにして景観観察の実践を行います。講義では,地図や図表を作成した上で,レポートを提出します。

<体験から学んでほしいこと> 
 大学での座学,そして中国五県の特定地域のフィールドワークを通じて,日本各地の経済,社会,文化について,興味・関心を持ってもらいたいと思っています。そして,地域のなかでの問題を発見し,問題解決に必要な情報を収集・分析・整理するための基礎的な能力を身につけることを期待しています。

<この授業の特徴>
 法文学部社会文化学科現代社会コース地理学研究室で卒業論文を書く学生は必修で,2年次に履修することとなっています。学生は,フィールドワークのために必要な調査スキルを,コンピュータなどを使用して,レポートの作成・提出,教員と学生とのディスカッションを通じて身につけます。

<知識と結びつけるためには>
 地域を理解するためには、授業時間だけでは、充分ではありません。この授業で得た経験を踏まえて、自分の関心のある地域調査のテーマを確定し、3年生で履修する地理学実習Ⅱ、そして4年生での卒業論文において、さらに深めていくことを期待しています。