臨海実習Ⅰ

＜内容＞
　島根半島から60km離れた隠岐島に立地する臨海実験所において、夏期集中型の実習です。この実習では日本海に生息する様々な海洋生物を観察・採集する経験をします。例えば実習船に乗って水深40mの海底に棲む僅か数ミリ程の底生生物を採集したり、ウエットスーツを着て水面下の磯生物を採集したり、他では体験できないフィールドワークです。実際に海洋生態系を見たり触れたりすることで生物多様性を学びます。

＜体験から学んでほしいこと＞　
　「Study nature not books」という有名な言葉があります。皆さんがこれまで一度も見たことのない、そして二度と見ることのない美しくも奇妙で不可解な生き物たちに出会うでしょう。自然の創造物の観察を通して生命の神秘さを感じてください。

＜この授業の特徴＞
　自然豊かな日本海離島で松江とは別世界の中で仲間と寝食を共にする合宿形式の実習です。与えられる実習内容ではなくて，自然から学ぶ方法を仲間とととに見つけてください。

＜知識と結びつけるためには＞
　多種多様な動物を体系的に捉えるには図鑑検索が役に立ちます。臨海実験所には多くの図鑑を用意しています。図鑑の引き方，生物の分類の基準，生物観察の基礎を身につけることで，自然に相対するときに必要な眼・態度を身に着けることができます。