臨海実習Ⅲ

 

臨海実習Ⅲ

<内容>
 島根半島から60km離れた隠岐島に立地する臨海実験所において、夏期集中型の臨海実習です。この実習では日本海に生息する様々な海洋生物を採集し、採集した動物を使って生理、行動、発生について実験を行います。例えば,ウニをもちいた発生学では採卵・採精・人工受精・胚操作が可能であり,割球の分離実験やさまざまな割球の組合せ実験から,ウニの発生の基本的な仕組みが明らかにされてきたことを学びます。

<体験から学んでほしいこと> 
 海洋生物は昔も今も動物学の発展になくてはならないものです。100年前の偉大な生物学者も皆さんがこの実習で観察する同じ現象を見ていました。「見ること」が「考えること」に結びつく体験をしてください。

<この授業の特徴>
 自然豊かな日本海離島で,松江とは別世界の中で仲間と寝食を共にする合宿形式の実習です。グループワークや発表の機会と合わせて,自然科学の研究の基礎を学ぶ絶好のアクティブラーニングの機会です。

<知識と結びつけるためには>
事前に基礎的な動物生理学、動物行動学、発生学の教科書を参考にすると良いでしょう。
<知識と結びつけるためには>
 高校の生物の教科書にでてくるような基礎の内容ですが,発生学・生物学で習得した生体の生理機能について実地で扱うことで理解を深め,さらに仮説を立てて検証するという自然科学に必要な論理的な思考を身につける機会として役立ててください。