基礎フィールド演習

 

基礎フィールド演習

<内容>
 生物資源科学部附属生物資源教育研究センターの演習林,農場,臨海実験所の諸施設を利用して,森林,耕地,海洋という異なる環境におけるフィールドワークの基本を学びます。センター諸施設は島根県の出雲地方,石見地方,隠岐地方の各地に分散しています。三瓶演習林と隠岐臨海実験所は大学から離れているので,宿泊をともなうフィールドワークになります。

<体験から学んでほしいこと> 
 
生物資源科学を構成する多くの研究分野ではフィールドワークが欠かせません。森林,耕地,海洋それぞれにフィールドワークの楽しみがあります。森林と耕地では樹木や農作物など植物資源を中心に,海洋では海洋生物を中心に,基本的な調査方法を身につけるとともに,得られたデータの基本的なまとめ方を学んでもらいたいと思います。フィールドにはさまざまな学びがあります。同時に,有毒植物や有毒動物さらには暑熱などさまざま危険が潜んでいます。これらの危険から身を守るすべも学んで欲しいと思います。

<この授業の特徴>
 
この授業は森林,耕地,海洋の3種類のフィールドワークから2種類を選択し受講します。耕地のフィールドワークでは,収穫したサツマイモを原料とする芋焼酎を醸造する工程にも参加します。さまざまなフィールドワークを経て,グループごとにプレゼンテーションを行い,授業で学んだこと考えたことを確認します。

<知識と結びつけるためには>
 
学術的には教科書や研究論文を読むだけではわからないフィールドワークの困難や注意すべき点を体感し卒業研究やその先の修士課程での研究活動に活かして欲しいと思います。また,卒業後の就職先を検討する材料となるのでキャリア教育の一部として考えてもらえたら何よりです。

    
三瓶演習林でのフィールドワーク      神西砂丘農場でのフィールドワーク

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