総合科学研究支援センター中川教授 日本植物学会賞特別賞を受賞

総合科学研究支援センターの中川強教授が、社団法人日本植物学会より第7回日本植物学会賞特別賞を受賞され、平成22年9月9日〜11日に中部大学にて授賞式が行なわれました。
この賞は「植物科学や植物学会の発展に貢献のあった個人や団体を、分野や年齢を問わず選考して顕彰し、さまざまな面から植物科学の活性化をはかろうと創設された」もので、今年度は「技術」「教育」「その他」の分野で、評議員から9件の個人や団体の推薦があり、中川教授は「技術」の分野で受賞しました。
受賞課題は、「植物遺伝子研究におけるGatewayバイナリベクターシステムの構築と普及」で、中川教授は植物遺伝子研究において必要不可欠な基礎技術の一つとなった遺伝子導入の際に使用するベクターを、簡便かつ迅速に構築可能な172種類からなるGatewayバイナリーベクターシリーズとして開発し、それらは基礎研究での使用を条件として、国内約230、国外約400の研究室に無償で提供され広く利用されています。
関連する論文の被引用数は、平成22年3月の時点で100編を超えており、今後ますます増加していくと思われます。このような中川教授の植物科学への発展に対する貢献が、植物学会の特別賞として相応しいものと高く評価され、今回の受賞となったものです。

 

受賞の報告をする中川教授 賞状