山陰地域の自然災害

山陰地域の自然災害

<内容>
島根・鳥取の山陰両県では,これまでにも気象災害,地震災害,火山災害,地盤災害などが発生し,多くの生命・財産が失われてきました。この授業では先ず,それら自然災害の歴史や特徴,災害が発生する仕組み,被害者救済制度について講義形式で学びます。教室で学んだ後は,災害の実態やその対策を現場で学ぶ巡検授業(フィールド学習)を行い,理解を深めていきます。

<体験から学んでほしいこと>
「百聞は一見にしかず」という言葉があります。自然災害の規模や激しさは教室での講義や写真・ビデオだけではなかなか実感できません。災害現場や対策施設を見学する巡検授業を通して,災害の実態を肌で感じるとともに講義内容への理解を深め,主体的に考える力を養って下さい。

 <この授業の特徴>
物事を理解する方法には,原理原則から学ぶ演繹的方法と事例を通じて学ぶ帰納的方法の2種類があります。この授業では前半の教室での授業,すなわち演繹的な学習と後半のフィールド学習による帰納的な学習を結びつけることによって,自然災害に対する理解や防災・減災への関心を高めることを目指しています。


<知識と結びつけるためには>
 地球温暖化の進展に伴い激しい気象現象の増加が懸念されています。また日本は大規模な地震や火山災害の脅威に潜在的にさらされています。そのような中で暮らしていくためには,いざという時に主体的に考えて判断できる力が必要です。本授業で学ぶことは基礎の基礎ですが,受講を機会に自然災害や防災・減災への関心を持ち続けていくことを期待しています。