中山間地域フィールド演習

 

中山間地域フィールド演習

<内容>
 島根県では,中山間地域を「産業の振興,就労機会の確保,保健・医療・福祉サービスその他の社会生活における条件が不利で振興が必要な地域」と定義しています。現在,島根県内における中山間地域の割合は8割を越えている状況にあり,過疎化・高齢化など,様々な点で課題を抱えています。
 本授業では,実際にこのような地域へ出向き,地域で暮らす人々と連携する中で中山間地域の現状や課題を学び,中山間地域に対する愛着と,自分の考え・想い(地域貢献マインド)を持つことを目的としています。 


<体験から学んでほしいこと> 
 フィールドワークを通じて,地域の特徴や課題を的確に理解・把握してもらいたいと思っています。そのために,グループの仲間と協力し,地域の方々と意思疎通を図りながら活動に取り組む必ことを期待しています。


<この授業の特徴>
 グループ単位での活動を主とした,フィールドワークを中心に実施する通年授業です。5月に担当地域が決定し,6月から12月の7ケ月の間に30時間のフィールドワークを行います。
 
 前半期は地域のイベント等に参加し,「地域を知る」ことから始めます。そこからグループ毎に,「自分たちが主体的にできる活動」を考え,後半期は主体的活動を中心に行います。フィールドワークで得たことを分析・整理した上で,12月に「最終成果報告会」において,「地域の魅力」と「自己の成長」について発表を行います。
 この授業を通じて中山間地域の実態やフィールドワークの基礎を学ぶと共に,企画実行スキルやプレゼンテーションスキルを身につけることができます。
 さらに,地域の方と関わる経験の中で異世代コミュニケーションスキルを高めることができるのも大きな特徴です。



<知識と結びつけるためには>
 地域を理解するためには,地域に出向き,自分で情報を集め,自分なりの考えを持つことが重要です。本授業でフィールドワークの基礎を身につけて,各自の専門分野での学びに活かされることを期待しています。