フィールドから学ぶ「斐伊川百科」(更新用)

 

フィールドで学ぶ斐伊川百科

<内容>
 島根県出雲地方を代表する河川「斐伊川」とその流域を歴史と文化,自然と科学,産業とくらしの視点から学ぶ授業です。一例をあげれば,上流域のたたら,下流域の遺跡群,宍道湖中海の生き物たちを,講義とフィールドワークを通して学び,最後にプレゼンテーションと実施します。法文学部,総合理工学部,生物資源科学部,エスチュアリー研究センター,総合博物館の教員がオムニバスで担当します。
 

<体験から学んでほしいこと>
 講義での学びは重要です。同じくらい現場での学びも重要です。たたら製鉄ひとつをとっても,山陰地方に製鉄技術,砂鉄,原料炭,築炉用粘土,労働者,輸送手段などなどさまざまな要素がそろうことにより江戸時代までの製鉄行の中心であったことなど,書籍や講義,映像だけでなく現場体験によって当時に思いを馳せながら学んでほしいと思います。
 

<この授業の特徴> 
 この授業は,講義,フィールドワーク,プレゼンテーションの3部構成になっています。講義で学んだことを,自分の目で確かめそして手で触れ,そして自分の言葉でまとめることで,学びを確実なものにします。また,島根大学の人文系,自然科学系の教員がオムニバスによって担当するため,斐伊川という唯一無二の存在の多面性について短い期間に効率よく学ぶことができます。

 

<知識と結びつけるためには> 
 これまでの授業の枠組みであれば,講義は講義,フィールドワークはフィールドワークというように授業形態は固定されていましたが,こうの授業では講義で学んだ内容が,講義に続いて実施されるフィールドワークにより,記憶が新鮮なうちに体験体感されることで,知識と結びつきが強固なものになります。

 

    
    大橋川でのフィールドワーク           菅谷たたらでのフィールドワーク

体験は、受講生にとって新鮮な刺激となるようです。まずは現場に出かけることは楽しいと感じることが重要です。また、この授業では、異分野の学問の視点を学ぶことの大切さを知って欲しいです。理系の学生が歴史と文化を学んだり、文系の学生が水質調査や農業体験を行う場合があります。現場では学際的知識や素養が大きな力になるので、異分野の学びをどん欲に吸収してください。