歴史学専修演習

歴史学専修演習

<内容>
 歴史学各教員による講義、文献講読、受講生による主体的なグループ調査、現地巡見等の多様な方法を通して史資料について考察を深め、その成果を効果的に表現・発表することを通して、歴史学研究の手法を習得することを目指します。
 

<体験から学んでほしいこと>
 グループで調査し、そこから得たことを効果的に表現・発表することの難しさ。
受講生はまず、選定した史跡・文化財に関する研究文献、資史料などの研究情報を検索・収集しなければなりません。さらに、収集した研究情報を分析し、そのなかから課題を発見、追求することが求められます。グループ調査と研究発表にまでたどり着くには、多くの人と協力しなければならないことに気づいてもらいたいと思っています。


 <この授業の特徴>
 
この授業には、次のような特徴があります。まず、調査研究の成果を、最終的には報告書というかたちで明快に他者に伝えられる日本語作文能力が身に付きます。次に、調査研究の成果を、聴衆に対してわかりやすく伝えられるプレゼンテーション能力が得られます。最終的に、以上の作業を、各人の責任を果たしつつ、たがいにコミュニケーションをとりグループとして協力しながら推進することが可能な水準まで行うことが求められます。


<知識と結びつけるためには>
 
知識は座学だけでは血の通ったものにはなりません。講義を聴講し、グループのメンバーとともに史資料調査に取り組み、現地調査に赴くことで、調査対象に対する具体的なイメージが姿を現してきます。最終の研究発表として、イメージの束をまとめて行く際には、メンバー間で意見を闘わせることも求められるでしょう。そうした営みに携わり、成果報告を終えた暁には、血の通った知識を手にすることができるでしょう。