言語文化入門Ⅰ

言語文化入門Ⅰ

<内容>
 言語文化学科に入学した学生が必ず受講する授業です。三つのパートから成り立っています。まず、言語文化学科ではどのような学問領域を学ぶか理解する〈講義パート〉。文献から得た知識をもとに、グループにおける議論や協同を通じて、自分なりのレポートテーマを設定し、かつレポート作成に関する技術を身につける〈実習パート(グループワーク)〉。そして最終的に〈レポート〉を提出します。

 

<体験から学んでほしいこと>
 「言語文化学科で学ぶこと」のイメージをつかむとともに、大学で学ぶために最低限必要な技能や態度を身につけることが目的です。実習パートでは、それぞれが一冊の新書をもちより、ビブリオバトルを行い、グループワークで取り上げる一冊を決定します。本を選ぶための情報収集の方法や図書館の活用方法、内容を理解して他人にわかりやすく説明するための技術を身につけるためのカリキュラムが組まれています。自分なりの「問い」を発見する力を養うと同時に、グループでの議論や人前での発表の仕方を身につけてもらいたいと考えています。


 <この授業の特徴>
 
複数の教員がそれぞれ学生10数名を担任する形で指導しています。グループワークはその内部でさらにミニグループに分かれて行われます。入学して最初に触れ合う学生同士、教員とのコミュニケーションの場でもあり、学生生活スタートを支援しています。2021年度は、コロナ禍でも、〈実習パート〉は担当教員ごとに教室での対面授業を行うことで、感染リスクを抑えつつ、学生の精神ケアと学びの場が両立されました。〈講義パート〉ではMoodle、Teams、Zoomといったシステムを使いこなすためのフォローを行ったうえで、オンデマンドやハイフレックス授業を活用しました。講義は担任以外の教員も教鞭をとり、オムニバス形式で行われますので、広い知識を身につけることができます。
 「へるん入試」入学者が「ぷれ大学」で学んだ成果も、この授業で披露されます。入学前教育と初年次教育を連動させ、学生全体が「へるん入試」の成果を共有する場にもなっています。

 

<知識と結びつけるためには>
 本
を読むことと、それを理解し、要点をまとめ、かいつまんで説明する能力を身につけること、ディスカッションをすること、プレゼンテーションをすること、さらに自分の見解をレポートとして書くこと、こういった技術を身につけることは、今後の読書や学びを深めるベースとなります。
 期末のレポートだけでなく、ほぼ毎回の授業で文章を書く課題がだされています。TAないし教員が採点・添削することで、日ごろから文章力向上のための鍛錬の場が用意されています。上手に活用することで、学術的なライティングの作法を身につけることができます。