農村調査分析論

 

農村調査分析論

<内容>
 2年次に通年で農業・農村社会の現場を調査・分析します。前半では,調査課題の設定,課題に関連する資料の収集と整理の方法,課題に即した調査業の作成方法を学んだうえで,調査対象とする農村に出かけて少人数のグループを単位として調査を行います。
 後半では,調査結果を分析する方法を学びます。また,現地発表を行った上で調査報告書として取りまとめます。以上を通じて農村社会調査の方法を体得することができるほか,農村の現状を経験的に理解することで,教室での講義の理解度をさらに高め,4年次の卒業研究につなげていきます。

<体験から学んでほしいこと> 
 次の5点から実践的な学びを目指しています。1.農村調査分析に関して,事前の資料調査の方法を身につける。2.課題に即した調査項目を適切に設定できる。3.農村調査の実践を通じて,農村・農業等の具体的状況を理解できる。4.調査結果を適切な方法で処理・分析し,レポートにまとめる方法を身につける。5.調査結果・まとめを説得的にプレゼンテーションする能力を身につける。

<この授業の特徴> 
 特定の農村を1年間にわたり定点観測することができる点が最大の特徴です。そして,都市農村交流イベント,運動会,伝統行事,強度料理教室などへの参画を通じて,農業・農村社会の現場をリアルに学び,現場の皆様と交流することができます。さらに,学生が協力して調査を実施して分析結果をまとめるなど,グループワークの機会も豊富に設けられています。
 このように,フィールドと教室での多くの体験と学びを通じて,農業・農村社会に対する新たな視点を得る,貴重な科目となっています。

<知識と結びつけるためには>
 農業・農村社会の現場は多様であり,単一の視点や理論だけでは深く正確な理解を得ることは難しいです。まずは,その現実にしっかりと向き合うことが何より重要であると考えています。その上で,自分自身が何かを学び,何を考え,何を同のような方法で行うべきかを自問自答できる力を身につけてほしいと願っています。