人間科学地域実践入門

人間科学地域実践入門

<内容>
 1年後期からの各専門コースへの分属後、はじめての授業になります。そこで、各コースの専門性を理解することからはじめます。まず、実際に地域で活躍されている方々に講義していただいて、各分野についての理解を深めます。さらに、地域へ出かけて、現場を体感することでイメージを膨らませていきます。ここでは、福祉社会コースを例に紹介します。2019年度は、高齢者施設(特別養護老人ホーム)および障害者施設(地域活動支援センターなど)に見学実習に行きました(2020年度は中止)。
 

<体験から学んでほしいこと>
 地域社会の福祉や医療の現場において、五感を使って様々な体験をしてほしいと願っています。また、施設を利用している方々との交流を通して、障害当事者が何を思い、何を求めているのかをリアルに知ってもらい、専門職としての支援を自分なりに考えていくきっかけになればいい、と思います。


 <この授業の特徴>
 
見学実習では、特別養護老人ホーム、地域活動支援センター・就労継続支援事業所・精神科デイケア・自立訓練事業所などに行き、実際に現場の活動をみせてもらいます。その後、“しゃべり場”と称して、事業所に所属されている障害当事者の方、さらには事業所スタッフと本学学生が交流の場を持ちます。当事者の体験を聞かせてもらうことで、社会資源とのつながり、人との関わり方、病気との付き合い方について知り、障害をもった当事者が地域で暮らすことの意味について考えを深めます。
 

<知識と結びつけるためには>
 
現場の方のお話しや、見学・ディスカッションを通じて得た体験や知識を言語化して表現することは、知識を定着させる上でもとても大切なことです。2019年度は、学びの成果をグループ毎にまとめ、他コースの学生にも理解できる形で、パネル発表を行いました。