早期体験実習

早期体験実習

<内容>
 入学後の早期に、指導医の指導のもとで、本学医学部附属病院における医療現場を体験し、医療がどのように行われているかについて理解を深めるとともに、患者・医師関係や医療者の役割、チーム医療の重要性などを学びます。

 

<体験から学んでほしいこと>
 患者やその家族に対して、誠実、思いやり、尊敬の気持ちをもって接し、患者に寄り添った医療を実践することの重要性や患者に対する守秘義務・プライバシーへの配慮など医師を目指すものとして必要な医の倫理・プロフェッショナリズムを学びます。また、患者の声に傾聴し、共感するとともに患者の気持ちや考えを理解し、尊重・支持することの重要性、及び、患者やその家族及び同僚、医療チームの構成員と良好な人間関係を構築するために必要なコミュニケーション能力等について学びます。
 さらに、医療現場で見いだされた疑問や問題点について、自らが能動的に学習し、解決するための手段について考え、自己内省を通じて、生涯にわたって向上・成長するためのノウハウを身につけてほしいと思います。



 <この授業の特徴>
 
すべての医学生は卒業時に、医療専門職として必要な高い倫理観と豊かな人間性(患者に対する誠実さ、責任を含む)を修得し、患者のみならず社会からも信頼されるように行動することができる能力を有していることが求められます。また、常に自らを内省し成長する能力(知識・技能・態度の向上)を修得していることが求められます。これらの能力は、6年間のカリキュラムを通じて修得しますが、入学の早期に患者と接し、実際の医療を体験することにより、より早い段階から、医学生自らが、能力向上へのモチベーションを高め、医療職としての使命感や責任感を認識してもらいたいと思っています。
 学生は、医療現場に行く前に、講義を通じて、患者や医療者と接するために必要な知識(医療安全、感染対策、個人情報保護、守秘義務等)や態度(マナー、コミュニケーション等)について学びます。その上で、医療チームの一員として外来や入院で行われている診療を体験します。医療現場では、指導医によるマンツーマン指導が行われます。学生は、実習に対する自己評価と指導に対する評価を行い、また、指導医は学生の実習に対する評価を行います。実習終了後には、全ての学生が一堂に会し、実習で学んだことなどについて発表し、学生間の意見交換を行う機会を設けています(新型コロナ感染症流行時は、実施せず)。