地域医療体験実習Ⅰ

地域医療体験実習Ⅰ

<内容>
 島根県内の7つの圏域をフィールドに、約3日間で保健・医療・福祉・介護等の活動を肌で感じることのできるプログラムです。各圏域数名が定員で、毎回20~30名の医学生が参加しています。春季と夏季の年2回休業期間中に実施しています。島根大学はもちろんですが全国の医学生が対象です。医師としての基本的な臨床スキルを体験する機会や、地域ヘルスケアに関わる方々と実際に接するといった低学年でも十分に参加可能な内容となっています。
 

<体験から学んでほしいこと>
 大病院での臨床実習だけでは学修機会が乏しいCommon disease、在宅医療、多職種連携、地域の救急医療、地域包括ケアといった現在必要とされている地域医療ニーズを体験し、真の学びの機会になってくれることを期待しています。島根県の地域医療の現状と課題を抽出し、解決策を柔軟な発想で考えてみて下さい。正解も誤りもありません。更には医師という仕事の楽しさ・やりがいも実感できるようになったと、受講者からは感想が寄せられています。


 <この授業の特徴>
 
地域医療体験実習Iは、圏域の各保健所が内容を立案し、圏域全体の医療を見渡せる内容となっています。次のステップとして、地域医療体験実習Ⅱフレキシブル実習では実習内容を自分やりたいことにカスタマイズできますので、是非挑戦してみて下さい。この実習では、地域へ移動のための出雲からの旅費、宿泊費を規定額内で補助しています。島根県の豊かな自然や美味しいもの、楽しい人々に出会えるチャンスもあるかもしれません。
 また、自由単位をとることが出来ます。



<知識と結びつけるためには>
 保健所での報告会に加え大学全体での報告会(写真下段)を実施し、実習をコーディネートして下さった皆様とともに振り返りとフィードバックを行っています。受講者からは、「楽しかった」「解剖学・病理学といった基礎知識の重要性を感じた」「これからの臨床実習にはずみがついた」といった意見が寄せられています。医学生としてのプロフェッショナリズム(態度や行動 患者安全など)と好奇心をもって参加すれば、医療と社会のつながりや、今そこにある課題がきっとみえてくると思います。