オープンデータ活用セミナー in 松江 を開催しました

公開日 2014年06月27日

 島根大学研究機構戦略的研究推進センター「Ruby・OSSプロジェクトセンター」では、6月20日(金)に松江オープンソースラボ(松江駅前テルサ別館)において、「オープンデータ活用セミナー in 松江」を開催しました。

 

 島根大学では松江市、地元IT企業(ネットワーク応用通信研究所)と共同で行政情報・観光情報・学術情報などをオープンデータのフォーマットに変換し地理情報システムを用いて地図上に表示できる仕組み(松江ソーシャルネットワークマップ http://map.opendata-matsue.jp/)をプログラミング言語Rubyで構築しています。

 

 セミナーでは、本学法文学部 野田哲夫教授(Ruby・OSSプロジェクトセンター長)と花形泰道氏(松江市政策企画部政策統計室長)からオープンデータの活用と「松江ソーシャルネットワークマップ」の仕組みについて紹介があった後、清水道雄氏・喜多川豪氏(株式会社ネットワーク応用通信研究所)から経済産業省(IPA情報処理推進機構)が進める共通語彙データベースと連携したオープンデータ入力支援ツールの紹介がありました。

 続いて、地方自治体が公開するオープンデータを活用したアプリケーションを次々と開発し、地域の課題解決につなげている福井県鯖江市の福野泰介氏(株式会社jig.jp 代表取締役社長CEO)から、オープンデータに関する最新動向や鯖江市で取り組んでいる活用事例の紹介がありました。

 

 会場には島根大学の教職員・学生の他に山陰地域の自治体、IT企業関係者など約50名が参加し、今後のオープンデータの活用のあり方をめぐって熱心な意見交換も行われました。松江ソーシャルネットワークマップも、今後、集積されたデータを活用して、行政の課題解決に資するアプリケーションの開発や、データを統計的手法によって分析することによってビッグデータ・オープンデータの活用による地域マネジメント(街づくり・健康福祉)の研究や経済効果の研究を進めていく予定であり、大変参考になるものでした。今後は地元のエンジニア・学生によるアプリケーション開発の交流会(オープンデータハッカソン)も開催する予定です。

 

【本事業のお問い合わせ先】

法文学部 教授 野田哲夫

 TEL0852-32-6164 E-mailnodat@soc.shimane-u.ac.jp

 

花形氏

花形泰道氏(松江市政策企画部政策統計室長)による「松江ソーシャルネットワークマップ」紹介】

清水氏

喜多川氏

清水 道雄氏・喜多川 豪氏(株式会社ネットワーク応用通信研究所)による共通語彙データベースと連携

 したオープンデータ入力支援ツールの紹介】

 福野氏

【福野泰介氏(株式会社jig.jp代表取締役社長CEO)によるオープンデータを活用事例の紹介】