「部局長向けセミナー 女性研究者獲得のために」を開催しました

公開日 2016年03月17日

男女共同参画推進室では、平成28年2月29日(月)に「部局長向けセミナー 女性研究者獲得のために」を開催しました。

 

ご講演いただいた長崎大学副学長(ダイバーシティ推進担当)伊東昌子氏は、医師の復帰・就労維持支援・仕事と家庭の両立環境整備など、ワークライフバランスの観点から各種取り組みを行なって来られた経歴をお持ちです。

 

当日はまず、統計等を用いて世界と比較した日本の労働形態や女性の就労状況、日本が取ってきた政策と今後の予測等を分かりやすく解説いただきました。子育て世代の女性の就労促進政策を取ってきた国々と比べ、一時女性が家庭に専念するよう政策を行なってきた日本では、社会の生産力が伸びず、長期的には国全体にとって良くない結果をもたらしたことなどを解説いただきました。

 

後半では長崎大学での事業について具体的に解説いただきました。ポイント制により女性教員の採用枠を増やし、学長のリーダーシップのもとで確実な女性教員増の成果が得られたこと、民間企業と連携し働き方の見直しを行なうとともに朝メール・夜メールの実施により教職員同士が自分および他者の業務や状況を把握できるようになったことなど、多くの先進的な取り組みを実施されていることが分かりました。

 

講演後の質疑応答では、27名の参加者から「附属病院での取り組みと大学全体での取り組みに違いはありますか。」「長崎大学では、介護問題は顕在化していますか。どのように把握していますか。」「どうやって限られた予算内で女性教員のポストを増やしたのですか。」などの質問が寄せられました。

 

島根大学でも、長崎大学での先進的取り組みを参考にさせていただき、女性研究者はもちろん大学構成員全体が働きやすい職場環境づくりを行っていきたいと思います。

 

伊東先生講演の様子.jpg

部局長セミナーの様子.jpg

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