市民公開講座「島根発 認知症予防サプリメントの開発にむけて」を開催しました

公開日 2017年02月27日

 

 平成29211日(土)に、「島根発 認知症予防サプリメントの開発にむけて」と題して、くにびきメッセ501大会議室にて市民公開講座を開催しました。

 この市民公開講座は、カプセル業界2位の(株)三共ホールディングスが川本町に進出することが決まったことを契機として、エゴマとのコラボで認知症予防サプリメントの開発の可能性が生まれており、その経緯と内容について紹介するセミナーです。(主催:島根県産業技術センター、島根大学医学部、共催:島根大学六次産業化プロジェクトセンター、島根大学サイエンスカフェ、()三協ホールディングス)

 初めに、島根県産業技術センターの吉野 勝美 所長より、開会の挨拶、ならびに「機能性食品と認知症に関する島根県産業技術センターの取り組み」と題して、認知症予防に有効な島根県産の機能性食材の開発の取り組みについて紹介いただきました。次に、三協ホールディングス技術顧問 嘉島 康二 先生から「(株)三協ホールディングスの製品化技術(特にソフトカプセル)を応用した、機能性食品の開発および商品化への展望」と題して、認知症に有効な各種成分の吸収に及ぼすソフトカプセルの開発の現状についてお話いただきました。また、本学からは、生物資源科学部板村 裕之 教授が「島根大学農林水産業の六次産業化プロジェクトセンターの取り組み」と題して、六次産業化プロジェクトセンターによる機能性食材の開発事業について紹介し、つづいて医学部 橋本道男 特任教授が「エゴマの機能性と商品開発の展望」と題して、エゴマなどに含まれる不飽和脂肪酸や脳トレの併用による認知機能の亢進作用についてお話しました。

 特別講演には東北大学名誉教授 大泉 康 先生をお招きし、「柑橘類果皮成分ノビレチンの抗認知症効果の科学的検証とその機能性食品開発への応用」と題してノビレチンによる認知症予防効果の作用メカニズムと将来展望についてご講演をいただきました。

 当日は約60名の参加者があり、講演後の質問時間には、講演を聞いた参加者から講師に熱心な質問が寄せらせました。また、参加者を対象としたアンケートでも「わかりやすかった」、「島根から認知症予防薬が生まれることを期待する」などの感想が寄せられ、有意義な講演会を開催することができました。

 

写真1 写真2