総合理工学研究科大学院生が2017年度統計関連学会連合大会において優秀報告賞を受賞しました

公開日 2017年09月26日

  9月3日-6日に名古屋の南山大学にて行われました2017年度統計関連学会連合大会http://www.jfssa.jp/taikai/2017/の学生コンペティションセッションにおいて、総合理工学研究科数理科学コース修士2年生の牧草夏実さん(指導教員:内藤貫太教授)の講演発表「再生核ヒルベルト空間における正規性の検定」が、「優秀報告賞」を受賞しました。国立大学・私立大学の院生計34名の発表の中から選ばれました。

統計的推測においては、データがしたがう確率分布として正規分布を想定する場合が多いですが、そもそもデータが正規分布にしたがうと見なせるかかどうかの検定を「正規性の検定」と言います。

ユークリッド空間での正規性の検定の研究は長い歴史がありますが、牧草夏実さんの研究は、その検定をより抽象的な空間であるヒルベルト空間で考察するものです。特に、大変性質の良い「再生核ヒルベルト空間」での正規性の検定統計量の極限理論を構築しつつあります。

再生核ヒルベルト空間で考えることにより、遺伝子発現量データなどに見られる、データの次元がデータ数に比べ圧倒的に大きい“高次元小標本”の枠組みでの正規性の検定への応用が期待されています。

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