井上寬司名誉教授(法文学部)が山陰中央新報・地域開発賞(文化賞)を受賞しました

2018年11月2日

井上寬司・法文学部名誉教授が、山陰中央新報社・地域開発賞(文化賞部門)を受賞されました。長年、島根県を中心に山陰の中世史研究に心血を注いで来られたことが高く評価されての受賞です。

井上先生は、1980年に島根県中世史研究会の結成を呼び掛けて研究体制を整え、島根大学退職後も、現在に至るまでたゆむことなく、山陰地方の歴史研究に打ち込んで来られました。この間、大社町史、宍道町史、安来市誌、松江市史などの編さんに中心的な立場で関わり、全国にも注目される卓越した自治体史を作り上げて来られました。
また県内に存在する、そのままでは失われていたに違いない文化遺産について、その意義を、学術的見地から解明し、それを周囲に知らしめることに尽力され、結果多くの文化遺産を保存し、かつ将来へ向けて活用していく道を開かれました。

島根の歴史について言えば、古代や近世(江戸時代)に比べ、その間に位置する中世に関しては解明されていない点が多く残されたままになっていました。井上先生は、地域を隈無く歩いて史料を発掘し、それを丁寧にひもとくことで、島根山陰の中世史像を解明されました。このことにより、古代から中世を経て近世と繋がる、歴史の全体像も明らかになってきました。

井上先生の功績の特筆すべき点は、島根山陰の中世史を解明することは、単にこの地域のみに閉じた課題ではなく、これを端緒として日本の中世史全体の解明に寄与することになる、つまりローカルから普遍へと到達し得るという明確な見通しのもとに研究を進め、それを形にされてきたというところにあります。

なお井上先生の受賞については、1023日の山陰中央新報紙上に詳しく紹介されていますので、ぜひご参照下さい。
(法文学部長・田中則雄)


史料を解読する井上寛司名誉教授(島根大学法文学部にて)
協力:山陰中央新報社・大迫由佳理記者

 

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