教養育成科目「酒」-酒蔵見学実習で授業の総仕上げをしました―

公開日 2019年01月29日

 

    教養育成科目「酒―一杯の酒から覗く学問の世界」は,古来から人々の暮らしに潤いを与えてえてきた「酒」という世界に対して,中国文学,アメリカ文化,人文地理学,日本近世史,法律学,経済学の側面からアプローチし,また外部講師を招いてワイン文化,醸造科学,酒造会社における酒造りの心を学ぶ授業です。さらに,本学キャンパスからさほど遠くない場所に2つの酒蔵があるという利点を活用し,酒造会社のご協力をいただいて,酒蔵見学実習で学習の仕上げを行っています。
 今年度も受講生は,118日に米田酒造(「豊の秋」醸造元),25日には李白酒造(「李白」醸造元)にお邪魔し,実地で教室での学びを深めることができました。 
 受講生たちは,米を「磨く」精米・洗米・蒸米に始まって,全工程において細心の配慮のもとで「酒が産まれていく」状況に身を置き,五感を通して日本酒の文化を把握すると同時に,酒造りに携わる方々の伝統継承及び革新への努力を垣間見させていただきました。
 見学実習を終えた受講生の顔はぐっと引き締まり,「酒造りはかっこいい!」「酒は尊い贈り物」「これからは一杯の酒を大切に味わっていきたい」などの言葉が聞かれました。

     

米田酒造にて:(左)日本酒の味を決める麹造りの一工程。口に入れると,栗に似た味です。
       (右)上濱杜氏に解説していただきながら,数種類の日本酒を利き酒させてもら
          いました。「日本酒って,おいし~い!」

     

李白酒造にて:(左)仕込みタンクの作業では,ときに命綱も必要になります。
       (右)「李白」名付け親の若槻礼次郎(松江出身の内閣総理大臣)筆による扁
          額が飾られた座敷で,田中社長からお話をうかがいました。


                        

お問い合わせ

法文学部