自然科学研究科の小﨑惇平さんが、第66回日本生態学会神戸大会で「群落・遷移・更新分野のポスター賞最優秀賞」を受賞しました

公開日 2019年05月07日

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 自然科学研究科環境システム科学専攻2年生の小﨑惇平さんが、2019年3月17日(日)に神戸国際展示場で開催された第66回日本生態学会神戸大会ポスター発表において、群落・遷移・更新分野のポスター賞最優秀賞を受賞しました。
 発表タイトルは、「広葉樹林の皆伐地における萌芽と実生の競争」で、研究内容と発表技術がともに優れていると評価されました。
 発表の内容について、小﨑さんから次のようにご説明いただきました。
 里山の広葉樹林を伐採すると切株からの萌芽と種子からの実生の競争がおこります。萌芽は切株に蓄えた豊富な物質で初期の競争に有利なので、萌芽の分布が実生の成長と生存に影響すると予想しました。鳥取県西部で調べたところ、最初は萌芽のほうが大きいのですが、明るい場所で急速に成長する先駆樹種の実生が追いついてきました。分布を解析すると、大きな木の萌芽は互いに数m離れ、その間を埋めるように実生が分布していました。この結果から皆伐前の樹木の配置によって、実生の更新に好適な場所を予測できることを明らかにしました。皆伐後の萌芽と実生による森林更新を予測するモデルを作りたいと考えています。