新型コロナウイルス感染症に対する学生への支援について【令和2年度】

公開日 2021年04月01日

ご挨拶

 新型コロナウイルス感染症の影響により,多くの学生が経済的に困窮する事態となりました。このような事態の中,地域,同窓生,保護者をはじめ様々な方から,多くのご支援をいただきました。学生を含む大学教職員にとりまして,大きな精神的に大きな支えとなりました。今後は,皆さまのご厚志に応えるため,教育・研究を持ってお返しできるように努めていきます。

 今後も感染状況を見極めながら,キャンパス内での感染防止対策を徹底し,教育・研究活動を行ってまいります。今後も,皆さまのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

島根大学長 服部 泰直

学生への経済的支援

●緊急学生一時金の支給
 この制度は,アルバイトなどの収入が激減して生活に困っている学生のために,一時金として3万円を給付する制度です。 皆さまからの多大なご支援のもと,延べ 1,265 名の学生に対しまして,総額 3,795 万円の支援を行うことができました。
 

「緊急学生一時金」に対する皆さまからのご支援金額

件数: 908件
(内 企業・団体 52件)
金額: 36,819,442円
(内 企業・団体 8,866,100円)


【緊急学生一時金支給の内訳】

  支援時期   人数   支援金額
第1回 5〜6月 418名 1,254万円
第2回 7月 293名 879万円
第3回 8月 270名 810万円
第4回 9月 204名 852万円
合計   1,265名 3,795万円

●医学生・看護学生支援給付金
 医学部では,「医学部生支援基金」による「医学生・看護学生支援給付金」として,57 名の学生に対し,10万円ずつ支援をいたしました。

●その他の経済支援
 それ以外の経済支援として,「新型コロナ感染症特例授業料免除などの授業料免除」や「新型コロナウイルス感染対策助成事業」として,教材購入費の一部として,240 名に 5,000 円の給付などを行い,学生の学びを継続するための経済的な支援を行いました。
 各学部においても,修学支援金の寄贈など,多くの皆さまからご支援をいただき,学生への修学に役立てております。
 

物資等の支援

 令和2年 4 月下旬の教職員有志が発起人となり始まった物資等の支援では,保護者や多くの企業,団体,地域の皆さまから,多くの物資面での支援もいただきました。
 5 月 1 日に,600kg 以上のお米をはじめとする食料品を学生100 名以上に支援を行い,それ以降もお米,乾麺,野菜,レトルト食品,マスク,アルコール消毒液など多数をご支援いただき,学生に配布をさせていただきました。
 また,これ以外に,各学部においても,お米や野菜,マスクの配布など,学生への支援を実施いたしました。

授業

 令和2年度の授業は,前期授業は原則,ウェブによる遠隔授業とし,5月7日から開始しました。後期授業は,オンラインによる授業を活用しながら,全授業科目の4割程度,従来の対面型授業を実施するなど,対面による活動を拡大しました。
オンライン授業は学生にとっても慣れない環境であるため,各学部及び大学教育センターに学生相談窓口を設置し,1,000 件近い相談に対応しました。
 また,PC を持っていない学生等のために,松江キャンパスに 14 室,出雲キャンパスに 8 室専用教室を設置したほか,出雲キャンパスでは,学生サポーターを各学年に配置しました。
 各学部においても,moodle やメールなどを使い,連絡体制を強化したり,履修に関する支援や相談,定期的な健康確認等を実施しました。

留学生

 留学生に対して,現状を把握するために,アンケート調査を225名に実施しました。また,希望者には個別面談を実施しました。
 その他に,4月に入学した学生については,7月中旬に「3か月面談」を36 名に対して実施しました。この面談では,日常生活や,健康状態,大学での勉強のことなどを確認し,ケアが必要な学生については,保健管理センターと連携しました。
 また,いただきました「マスクの寄贈」や「食料品」について,留学生に対して配布も行いました。