島根大学における研究活動上の不正行為(二重投稿)に関する調査結果について

公開日 2021年03月30日

令和3年3月30日

島根大学における研究活動上の不正行為(二重投稿)に関する調査結果について

 このたび本学医学部において、1件の研究活動における不正行為(二重投稿)を認定しましたので調査結果を公表します。
 このような不正が起こったことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます。
 今回の事案を受け本学では、全教職員に対し改めて研究倫理教育等の徹底を図り、不正行為の防止に取り組んで参ります。

 

島根大学長
服部 泰直


【調査結果】

  • 調査対象者
       島根大学医学部 A教授
          同    B講師
  • 調査対象
     不正行為、具体的には二重投稿が行われたか否かを判定し、二重投稿が行われたものと認定した場合は、その内容、二重投稿に関与した者とその関与の度合、二重投稿と認定された研究に係る論文等の各著者の当該論文等及び当該研究における役割を認定することを目的とする(研究活動の不正行為の防止に関する規則第20条第3項)。
  • 調査体制(委員会構成)
       島根大学理事・副学長(総務・労務担当)      藤田 達朗
       島根大学医学部長                 鬼形 和道
       島根県立大学大学院看護学研究科 教授(学長代行) 山下 一也
       熱田・廣澤法律事務所 弁護士           廣澤  努
  • 調査期間
       2019年12月17日から2020年8月3日の間に不正調査委員会を6回開催
  • 調査方法・手順
     被通報者から提出された資料に基づき、事実関係を時系列にまとめ、不明点、問題点を洗い出し、聞き取り調査における質問事項及び追加提出が必要な資料を確認し、被通報者2名に聞き取り調査を実施した。
  • 調査の結果

     不正調査委員会の審議の結果を基に、本学は二重投稿であると認定した。なお、被通報者両名とも、二重投稿であることを認めている。

     ただし、二重投稿の経緯を見ると、被通報者両名が、悪意又は故意によって二重投稿を行ったとは認定できないが、研究者としての基本的な注意を怠ったと言わざるを得ない。
  • 再発防止策
     本学においては、年1回日本学術振興会またはeAPRINの研究倫理教育のeラーニングコンテンツ受講を義務付けており、研究倫理教育の徹底を図っている。研究倫理教育コンテンツの確実な受講を促すため、受講状況を定期的に把握し、学内会議等で報告、受講依頼する等の対応を行い、あらためて全教職員に研究倫理意識の掲揚を図る。

(参考: 研究活動の不正行為の防止に関する規則

問い合わせ

島根大学企画部研究協力課
連絡先:(電話)0852-32-6631