公開日 2021年10月21日
島根大学では、教養育成科目の一つとして「スタートアップセミナー」という授業が開かれている。これは、「1年生が学部を問わずチームをつくり、協力し合いながらプロジェクトを企画する」という授業です。コロナの影響が続く今年の前期も、昨年に引き続きオンライン形式で授業が行われました。
授業の終盤には、学びの総まとめとして各チームが様々なプロジェクト案を発表しました。その中で高い評価を得たチームの代表者に、今回インタビューをすることができました。
インタビューしたのは、総合理工学部知能情報デザイン学科1年生の市村秀斗さん。残念ながら写真はNGとのことでしたが、プロジェクトの内容をにこやかに説明してくれました。
市村さんらが企画したプロジェクトは「高校生向けのお悩み相談室」です。コロナ禍という現状に合わせ、オンラインでの実施を企画しました。
「企画を考える上で、『下の学年を支援したい』という気持ちはありました。ただ、対象が広すぎたので、自分たちに一番近い高校生という対象に絞りました。高校生の多くは進路について悩むと思うので・・・」
今までの経験を生かしてアクションすることを決めた市村さん。授業で求められていた「大学生らしさ」を追求した点が高評価につながりました。
企画を作り上げていく中で大変だったことを聞くと、市村さんは「メンバーのモチベーションを保つこと」を挙げられました。その問題も、暇な時間にZoomやTeamsといったオンラインミーティングができるツールを用いて会議を行うことで解決しました。会議を重ねるにつれ、メンバーも意欲的に動くようになり、企画も順調に進んでいきました。
また、発表の際にも一工夫が。市村さんのチームは、あえて発表原稿をつくりませんでした。その理由は、「自分が考えることを自分の言葉で話す方がいいと思ったから」でした。些細な工夫であるが、その工夫が「より伝わる」発表に変化させたのでしょう。
授業では時間がなかったが、このプロジェクトを実行させたいと話す市村さん。次の目標を見据える姿は、主体性を感じさせた。スタートアップセミナーは、社会で求められている人材を育成する科目であると言えるのではないでしょうか。
市村さんらのプロジェクトが実施され、成功することを願うばかりです。
(学生広報サポーター 村田 明日香 取材)
今回取材したプロジェクトに関する資料その1
今回取材したプロジェクトに関する資料その2
今回取材したプロジェクトに関する資料その3
オンライン授業の様子