独立行政法人 国際協力機構(JICA)が発行する「ソーシャルボンド」への投資について

公開日 2022年10月19日

 国立大学法人島根大学は、独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」)が発行する「ソーシャルボンド」への投資を実施いたしました。

 

 「ソーシャルボンド」とは、調達された資金が社会課題の解決に資する事業に充当される債券です。JICA 債は独立した第三者機関である株式会社日本総合研究所より、国際資本市場協会(International Capital Market Association:ICMA)が定義するソーシャルボンドの特性に従った債券である旨のセカンド・オピニオンを付与されています。

 

 JICA 債の発行は、日本政府の SDGs 達成に向けた実施指針である「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針」(2016 年 12 月 22 日決定)において、具体的な施策の1つに位置付けられています。また、本債券により調達された資金は、JICAが開発途上地域等で実施する有償資金協力事業に充てられ、開発途上地域の経済及び社会の開発や日本及び国際経済社会の健全な発展のために活用されます。

 

 島根大学では、これまで国際協力の一環として、内戦が続くアフガニスタンや貧困からの脱出に取り組むアフリカ諸国からJICA研修生を受け入れてきました。本学に留学してきた学生は、主に農業等に関する研究を行い、研修終了後は官僚として母国に貢献しています。また、日本政府が進めるSDGs実施方針やSDGsアクションプランを加速化するため、JICAはSDGsの取り組みを進める企業・大学との間で『JICA-SDGsパートナー』制度を2020年7月に設置し、島根大学は、留学生受入れを含むこれまでの国際協力活動の実績が認められ、2020年9月には、国立大学として初のパートナーに認定されました。

 

 島根大学は、SDGsを大学憲章に基づく行動指針として経営戦略に掲げ、そのもとで関連する目標の達成に資する取り組みを推進しています。島根大学では、引き続き、留学生の受入れを通じてSDGsの達成に取り組むとともに、SDGs債への投資を実施することによって、持続可能な社会の構築に貢献できるよう取り組みを推進します。今後も、自治体、企業等をはじめとした様々なステークホルダーとの連携を強化し、SDGs達成に向けた社会的使命を果たしてまいります。

 

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財務部財務課  

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