総合理工学部物質化学科の笹井 亮 教授が、日本粘土学会の2022年度日本粘土学会賞を受賞しました

公開日 2022年10月19日

総合理工学部物質化学科の笹井亮 教授が、「層状複水酸化物の陰イオン交換特性の機構解明と機能材料化」という題目で、日本粘土学会の2022年度日本粘土学会賞を受賞しました。 

 
 

◆概要
 [選考理由]
粘土鉱物の一種であり,陰イオン交換特性を有する層状複水酸化物(LDH)の基礎特性である陰イオン交換特性に関して,陰イオン選択性の発現機構と制御に関する研究を進め,得られた特性を利用した水処理材料への応用やLDHをホストとした環境モニタリング材料に関する研究を精力的に行ってきた。特にLDH中の炭酸イオンの高い安定性の起源や陰イオン選択性を支配する機構など多くの基礎的な知見を見出し,その知見を陰イオン交換反応の能動的利用として実用材料設計につなげた。さらには産業界と連携してLDHの二次元層空間を利用した分子/イオン検知材料の開発も積極的に行ってきている。以上の様に,LDH研究において基礎から応用に渡る独創的かつ重要な研究をなし,国際的インパクトの大きい業績を挙げてきたことから,2022年度日本粘土学会賞にふさわしいものと認められたものである。

◆関連リンク
 http://www.cssj2.org/society/award/

◆本件に係る問合せ先
 島根大学総合理工学部
 電話 0852-32-6095