公開日 2022年11月11日
秋も深まり、木々が赤や黄に色づく時季となりました。「秋」と言えば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋…。今回はそのうちの一つ、「読書の秋」に関する話題です。
11月2日、島根大学附属図書館が主催した「学生選書ツアー」が行われました。このツアーは、図書館を利用する学生自身が、読みたい本を書店で直接選び、図書館に蔵書するという趣旨で企画されています。今年は2019年以来3年ぶりの開催で、待ち望んでいたという声も聞かれました。松江市田和山町にある今井書店グループセンター店の協力の元、12名の参加学生は、思い思いに本を手に取りました。
――誰のために本を選ぶのか。
自分のために、同じ学部学科の学生のために、未来の後輩のために。
――何のために本を選ぶのか。
授業の理解を深めるために、研究やレポートで使うために、大学生としての教養を身につけるために。
真剣に本を選ぶ学生の目からは、選んだ本に込める思いが見て取れました。
参加した学生は、「図書館内に蔵書が少ないジャンルを中心に選んだ。自分の興味に関連した本と実用性のある本との線引きが難しかったが、とても楽しかった」「レポートや研究に必要な情報が古かったり、見当たらなかったりする本を選んだ。授業に対する理解が深まればと思う」という感想を述べました。
今井書店グループ 営業本部 外商部 松江外商チームの横山愛麿(ちかまろ)さんは、「幅広いジャンルの本を選んでいるのが印象的だった。若い世代の本離れが進む中で、まずは読みやすく興味のある本から手に取ってほしい。その後、ぜひ難しい本にもチャレンジしてもらいたい」と総括しました。
島根大学附属図書館 企画・整備グループ 図書担当の小林奈緒子さんからは、「3年ぶりに選書ツアーが開催できてよかった。これからも、こういった学生が本と触れることのできる機会を増やしていきたい」と、これからの展望も聞かれました。
1時間の選書時間が終了した後、ラックには本がぎっしりと並べられていました。
今回のツアーを経て蔵書される予定の本は170冊!
今後、図書館1階の新着コーナーに並ぶ予定です。
この秋は、これまでより多くの本を読んでみませんか。
(学生広報サポーター 取材・撮影 村田明日香)