【学生取材】島大生が和鋼博物館を訪問し、地域振興について検討~「みんなで考える観光資源としての日本遺産」~

公開日 2022年11月16日

 10月15日、島根大学特別副専攻「観光教育プログラム」の「観光実践」受講者によるフィールドワークが安来市内で開催されました。日本遺産「出雲國たたら風土記」拠点の一つである和鋼博物館では、たたら製鉄の歴史と文化について、館長に詳しく解説していただきました。その後、同館特別研究員の方とともに、江戸時代から鉄の積出港として栄えた安来港周辺の古い町並みを散策し、和鋼博物館をゲートウェイとするたたら製鉄の歴史や文化の「観光」推進化について学びました。また、11月末で閉館(29年の歴史に幕をおろす)される金屋子神話民俗館にも訪れ、鉄作りの原点である金屋子神社の歴史や文化についても学び、受講者からは「『観光』の体験を多くの人にしてもらいたい」という言葉を聞くことができました。

 

和鋼博物館その1

和鋼博物館その2

和鋼博物館その3

 島根大学アドバイザーの小幡美香さんより、フィールドワークを通じて学生さんに望むことについてお言葉をいただきました。

 

「観光教育プログラムの導入として、日本遺産『出雲國たたら風土記』の拠点を巡った安来市。専攻中の学問に加え島根県のホンモノの観光業に触れ、感性・人間力の純度を高めて頂きたい。たたら製鉄づくりから生まれる『玉鋼』のように日本の未来を切り開く日本刀のような感性を期待する。」

 

受講者コメント

・私たち(観光実践受講者)の今後の役割とは何ですか

 学生をはじめ一般の方に対して、興味を持ってもらえるようなPRをしていく役割があると思う。博物館と聞くと、難しそう、詳しくないと楽しくなさそう、というイメージを抱いている人が多いと思う。そういった人へ向けて、気軽に足を運びたくなるようなPRをしていきたい。

 

・巡検全体に対してのコメント

 和鋼博物館では島根でたたら製鉄が存在していることの価値を学び、金屋子神話民俗館と金屋子神社ではたたら製鉄にとって重要でちょっとおちゃめな神様について知りました。実際に訪れて聞くことでしか得られない貴重な経験ができ、とても楽しかったです。

 

 今回の安来市をテーマとした現地視察は、島根大学生が関係者(県立大学、小中高校生、自治体、各施設)と協力して、県内の博物館・美術館等の特徴や見どころを一般向けに分かりやすく紹介する「博物館百科事典プロジェクト」の一環です。当プロジェクト参加者は、博物館等の役割や意義、観光について学び、保全と活用について考える地域振興の施策を体験し、産官学連携による施設利用の促進を目指しています。

 

【取材/撮影:学生広報サポーター 田﨑 航】

 

履修学生による体験レポート「みんなで考える観光資源としての日本遺産」                                                                                                                    URLhttps://www.shimane-u.ac.jp/education/school_info/edu_programs/edu_program01/CTE/news01/2022111800032/

前回のワークショップ「【学生取材】本学学生が地元の鉄道会社の観光戦略を検討~一畑電車の体験活動も~」URL https://www.shimane-u.ac.jp/docs/2022092800045/ 

日本遺産 ポータルサイト「出雲國たたら風土記」URL https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story034/ 

 
 

 

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