公開日 2022年12月05日
「若者と地域の未来を創るリアルな出会い」をテーマにした「しまね大交流会2022」が、11月6日(日)、くにびきメッセで開催されました。今年度は3年ぶりの全面対面復活ということで、山陰両県で活躍する企業・自治体・高等教育機関等、計120のブースが出展しました。今回は、島根大学の団体が出展したブースを4つ取材しました。
1つ目のブースは、島根大学材料エネルギー学部の「材料とエネルギーの切っても切れない関係!材料からエネルギー問題を解決する!」です。
島根大学材料エネルギー学部は、2023年度から島根大学に新設される学部で、現在注目度が高まっています。今回は、高校生や一般の方、企業の方など幅広い人を対象に、パンフレットやPR動画、パネルなどで、本学部の魅力を紹介しました。ブース前では、新学部でどのような学びが行えるかという説明に熱心に耳を傾ける高校生の姿がありました。
材料エネルギー学部の三原毅室長は、「企業の方とは、今後の共同研究を見据えた交流を行った。学生には、新学部に興味を持ってもらい、ぜひ入学してもらいたい」と話します。
2つ目のブースは、島根大学法文学部地理学研究室の「地域の地勢・文化・歴史は今に繋がる!」です。
本研究室では、2,3年生を対象に、地理学実習を行っています。毎年研究対象の都道府県を1つ選択し、昨年は鳥取県が選ばれました。前期中に当該地域の農業・工業・商業・文化など、多角的に調査を行います。その後、夏休みにフィールドワークを行い、後期には報告書を作成します。本交流会では、今回の研究の報告を、パネル展示で行いました。
法文学部社会文化学科地理学研究室の伊藤敏希さんは、「この実習で、地域分析を行い、地域の本質的な課題を捉えるスキルが身につきます」と話します。
3つ目のブースは、島根大学温帯地域の花木・観賞樹 木に関する国際シンポジウム実行委員会の「どんなに魅力的な花を咲かせられるか研究中!」です。
この国際シンポジウムは、2024年、アジア地域で初となる第5回大会が、ここ松江市で開かれます。世界各国の花木や庭園樹に関する研究者、生産者、苗木業者、流通・市場関係者が参加し、研究報告や意見交換を行います。今回のブースはそれにともない、現在島根大学で花木や野菜に関連した研究を行っている先生の研究をパネルで紹介しました。また、ブースには実際に花が展示しており、一際目をひいていました。
島根大学生物資源科学部農林生産学科の江角智也教授は、「シンポジウムは、花木に関する研究情報が盛りだくさんなので、ぜひ世界から多くの人が訪れて関心を得たい」と話します。
4つ目のブースは、島根大学 大学教育センター(キャリア担当)の「個々の学生の自己実現のために!様々な取組を行っています。」です。
大学教育センター(キャリア担当)は、今回のしまね大交流会で、島根大学に在籍する低学年の学生に、キャリアについての様々な内容を知ってもらうとともに、高校生に向けて、大学での学びや進路を考えるきっかけを提供しました。また、企業の方と交流し、採用やインターンシップの情報収集も行っていました。
島根大学 大学教育センター 講師の田中久美子先生は、「大学教育センター(キャリア担当)の普段利用は、学生にはハードルが高い。今回のブースは、ふらっと立ち寄って、自分の将来を考える窓口になると嬉しい」と話します。
本交流会では、その他多くの企業・団体ブースで「若者」と「大人」の交流が見られ、参加者自身が魅力を発信し合う姿も見られました。自分の夢やキャリアを山陰・島根で実現できるヒントを得た若者も多かったのではないでしょうか。
今後も、しまね大交流会が、地域を支え、地域で活躍し、地域の未来を担う「若者」の成長の場として続いていくことを願ってやみません。
(学生広報サポーター 取材撮影 村田 明日香)
※島根大学大学教育センター(キャリア担当)では、キャリア・就職相談を行っています。詳しくは、https://career.shimane-u.ac.jp/gakusei/syu-soudan.htmlを参照ください。
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