JAXA宇宙探査オープンイノベーションフォーラム2022で島根大学の浅尾俊樹教授らが研究開発した植物工場の養液再生システムが紹介されました

公開日 2022年12月06日

 

 令和4年11月18日(金)にベルサール東京日本橋で、2022年度第2回JAXA宇宙探査オープンイノベーションフォーラムが開催されました。宇宙探査イノベーションハブは、オープンイノベーション拠点として産業界や大学等との共同研究を通じて、宇宙と地上の共通課題を解決する革新的技術の創出、宇宙利用と地上における産業化を目的に活動しています。島根大学からは生物資源科学部が「植物工場に使用する養液の自動殺菌およびその技術を組み込んだ養液再生システムの研究」をテーマに(株)米子シンコーおよび関西電力(株)とともにJAXAと共同研究を進めてきました。その結果、植物の根から滲出する生育抑制物質(自家中毒物質)を分解除去するために研究開発した交流式電気分解装置が植物病原菌の殺菌などにも効果があり、水や肥料を効率よく循環利用できる環境保全型植物工場に適応できると共に、月面農場などでも排水処理システムのプロセス水が植物栽培に利用できる可能性を見いだしました。
 イノベーションフォーラムではポスター発表と共にトークセッションのパネリストとして、他の2企業と共にJAXAとの共同研究の経験などを紹介する機会を得ることができました。
 今後は月面農場でも利用できる「交流式電気分解装置」の研究開発、社会実装を進めながら、水や肥料などの省資源化を実現させた環境保全型植物工場での安定的食料生産の実現を目指していきたいと考えています。



展示されたポスター
 

 

 ポスター会場                トークセッションでの発表
  
(写真はすべてJAXAより提供)


2022年度第2回JAXA宇宙探査オープンイノベーションフォーラムについては以下のアドレスで紹介。
https://fanfun.jaxa.jp/event/detail/20707.html
https://www.ihub-tansa.jaxa.jp/topics/FT221118.html

 

お問い合わせ先:
島根大学生物資源科学部
浅尾俊樹
Email: asao@life.shimane-u.ac.jp(送信の際は@を半角にしてください)