第109回島根大学サイエンスカフェを開催しました

公開日 2023年01月16日

第109回島根大学サイエンスカフェ

「建築ってなんだろう?~牛乳パックを「建築」にするコツ~」

令和5年1月8日(日)10時~12時

 講師:島根大学 総合理工学部建築デザイン学科 教授 千代 章一郎

 

 今回の島根大学サイエンスカフェでは、千代教授より「建築ってなんだろう?~牛乳パックを「建築」にするコツ~」をテーマに、小学生5名、中学生1名を迎え、オンラインでワークショップを行いました。

 最初に、参加者が事前に作成した牛乳パックの家を披露しました。次に、ワークショップのアシスタントとして参加した自然科学研究科の荻さん(2年)、総合理工学部の番匠さん(3年)が作成した動画を見ました。動画では、番匠さんが作成した牛乳パックの家をもとに、光の実験、風の実験を行い、光の射し込みや風の通りを意識しながら窓を配置して家づくりをしていく必要があることが分かりました。

 本動画を参考にして、参加者の作成した家で光の実験、風の実験を実施しました。

 光の実験では、懐中電灯を牛乳パックの家に照らして、方角を考えながら、自分の家の光の射し込みがどうなっているかを見てみました。実験実施後、参加者からは、東に窓が無かったので光が入りにくかった、朝日を入れたいので窓を作りたい等のコメントがありました。

 また千代教授から、建築の名作では光の入り方で驚くものが多いこと、どれが正解ということはないが、その人の生活スタイルに合った光の入り方にするにはどうしたらいいかを考えてほしいとのアドバイスがありました。

 風の実験では、ティッシュをちぎったものを牛乳パックの家の所々に付けて、それにドライヤーを当てて家での風の入り方を確認してみました。実験実施後、参加者からは、上の階は風がよく入ったけど下の階には風があまり入らなかった等のコメントがありました。

 これらの実験を踏まえ、どう光が差し込むといいか、風をどこに通したいかを意識しながら、窓の追加など参加者はそれぞれ作業を実施しました。

 作業後、完成した参加者の牛乳パックの家を披露し合い、千代教授、荻さん、番匠さんから講評がありました。方角によって光の強さが異なることを理解した上で窓の大きさを決めた家、天窓など窓の付け方の変化に富んだ家など、それぞれの個性が見える家が出来上がりました。

 

 参加者の皆様、ご参加いただきありがとうございました。

 

 

千代講師の講演の様子

 

ワークショップ参加者と作品  

 

【お問い合わせ】
  研究・地方創生部 研究推進課
     0852-32-9844