第8回出雲文化学「16世紀の日本列島と出雲尼子氏」の講演

公開日 2013年06月13日

 出雲文化学第8回講義は6月7日、本学ホールで行い、本学教育学部の長谷川博史教授が「16世紀の日本列島と出雲尼子氏」と題して講義。戦国大名は一般に思われているほど権力を持っていなかった、流通の視点など広い視野から「出雲文化」を見つめなおすことが大切など、一般常識にとらわれない歴史の見方に、一般聴講者61人を含む約160人は熱心にメモを取っていました。

 長谷川教授は、若狭から対馬におよぶ西日本海の結節点としての美保関など、16世紀前半に日本海の東西の分岐点となる島根半島を押さえて隆盛した尼子氏が、石見銀山で産出した銀の流通で爆発的に盛んになった物流を支えきれなくなり、16世紀後半についに滅亡に至った、との見方を示し、尼子氏の隆盛と滅亡は物流に左右されたとしました。

 第9回講義は6月14日、「出雲大社の御造営をめぐって」と題し、出雲大社の千家和比古権宮司が講義します。

 

出雲文化学8回目の様子1
出雲文化学8回目の様子2

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