松江キャンパスで構内遺跡第21次発掘調査を実施しました

公開日 2015年01月09日

 島根大学ミュージアムでは、「文化財保護法」に準拠して、大学構内(松江・出雲両キャンパスほか)における埋蔵文化財の保護活動を行っています。

 平成26年11月から12月にかけては、松江キャンパス第1体育館の東側で、開発工事に伴う発掘調査を実施しました。

 調査の結果、弥生土器や、縄文時代の石器・土器などが出土しました。約5000年以上前の縄文時代前期は、海とつながった今の宍道湖が、松江キャンパスの北まで入り込んだ「縄文海進」の時代でした。発掘調査では、この時代の入江の堆積層が見つかり、海面変動の様相を復元するうえで貴重なデータを得ることができました。

 後半は極寒のなかでの重労働の調査でしたが、関係者の皆様には多大なご協力をいただき、何とか予定通り終了することができました。出土した遺物は、今後、ミュージアム本館展示室で公開する予定です。

【参考ページ】

 ・遺跡のなかの島大キャンパス

 ・島根大学構内遺跡(島根県遺跡データベース)

発掘調査の様子1

古宍道湾(現在の宍道湖)の水辺の泥を検出

縄文時代の材

焦げ目のある杭状の材(縄文時代)

縄文土器

縄文土器

分解されずに残った縄文時代の葉っぱ

分解されずに残った縄文時代の葉っぱ(空気にふれると、みるみるうちに黒くなっていきます)

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