生物資源科学部農林生産学科4年生だった外山祐紀氏が第32回学生森林技術研究論文コンテスト日本森林技術協会理事長賞を受賞しました

公開日 2022年10月28日

 2021年度(令和3年度)に生物資源科学部農林生産学科4年生だった外山祐紀氏(現:林野庁 北海道森林管理局 空知森林管理署 北空知支署 幌加内森林事務所)が、2022年5月に審査が実施された第32回学生森林技術研究論文コンテストにおいて、日本森林技術協会理事長賞を受賞しました。受賞した卒業論文のタイトルは、「島根大学付属属施設における鳥類の生息状況と広葉樹二次林と針葉樹人工林の鳥類相の変化」です。
 本研究では、島根大学付属施設(三瓶演習林、松江試験地、匹見演習林、本庄総合農場)をフィールドとして、鳥類相の調査を精力的に行った結果を解析に用いました。それぞれのフィールドに特有の鳥類の生息が観察され、それを目録にまとめ、特徴を解析しました。特に三瓶演習林では、広葉樹二次林と針葉樹人工林で生息している鳥類を、20年前の卒業論文のデータと比較することで、生息する鳥類の種構成の変化を解析しました。日の出から2時間が鳥類の活動する時間帯ということで、早朝から各付属施設に出かけ、2021年1月から12月の間で鳥類の観察を延べ109回行いました。森林の種構成や階層構造の変化も現地調査して解析した力作でした。卒業論文の一部は、2022年3月に開催された日本森林学会大会でポスター発表した際にも、日本森林学会学生ポスター賞を受賞しており、ダブル受賞となりました。本人は現在、北海道の林野庁勤務となり、アウトドアを楽しんでいるとの情報が入ってきています。島根を離れても鳥類に関する興味は持ち続けると思います。卒業生の今後の活躍にも期待したいと思います。
 なお、本研究は生物資源科学部農林生産学科森林学コース(森林資源管理学研究室:髙橋絵里奈准教授担当)の卒業論文として執筆された論文でコンテストに応募したもので、内容は非公開扱いですが、推薦文をもとにした紹介が『森林技術』2022年9月号通巻No.965に掲載されています。また、本研究は、生物資源科学部附属生物資源教育研究センター森林科学部門ならびに農業生産科学部門に施設の利用許可をいただいて実施しました。調査には生物資源科学部附属生物資源教育研究センター森林科学部門の山下多聞准教授ならびに技術専門職員の尾﨑嘉信氏、葛西絵里香氏のご協力を得ました。

 

 

 


 

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